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ホンダ、「Honda eVTOL」など新領域に挑戦 培った技術を生かす

2021/10/5(火)

「Honda eVTOL」

本田技研工業株式会社(以下、ホンダ)は、新領域におけるチャレンジとして、現在取り組んでいる技術開発の方向性について発表した。9月30日付のプレスリリースで明かしている。
ホンダは、経営基盤となる「既存事業の盤石化」を図りつつ、「環境負荷ゼロ社会」と「交通事故ゼロ社会」の実現に徹底してこだわっている。さらに、「新領域へのチャレンジ」にも取り組んでいるところだ。

今回発信した方向性は、「Honda eVTOL」(電動垂直離着陸機)、「Hondaアバターロボット」、宇宙領域への挑戦の3つだ。「Honda eVTOL」は、電動化技術を生かしたガスタービンとのハイブリッド式で、空の移動を身近にする。

eVTOLには、電動化技術によるクリーン性、街中で離着陸しても騒音とならない静粛性などを実現できることから、開発競争が活発化している。一方で、バッテリー容量による航続距離の課題があり、現実的な稼働範囲は都市内移動に留まっている。

ホンダは、電動化技術のほかにも、燃焼や空力、制御技術といった、さまざまな領域で培った技術を生かしてHonda eVTOLに取り組む。さらに、Honda eVTOLをコアに、地上のモビリティと連携する。これにより、新たなモビリティエコシステムによる新価値の創造を目指すという。

また、「Hondaアバターロボット」は、ロボティクス技術を生かした多指ハンドと、独自のAIサポート遠隔操縦機能を搭載した。2023年度中の技術実証開始を目指している。宇宙領域への挑戦では、月面での循環型再生エネルギーシステムと遠隔操作ロボットへの技術応用にチャレンジする。さらに、再使用型の小型ロケットも研究しているという。




■株式会社本田技術研究所 代表取締役社長 大津 啓司 氏のコメント

「今回お伝えした取り組みは、いずれも新領域へのチャレンジとなりますが、技術で人びとの生活を豊かにしたいというホンダの想いは不変です。そして創業以来、こうしたチャレンジの源泉となっているのは、独創的な技術やアイデアを生み出す人材そのものです。今後も新たなモビリティの創造を通じて移動にまつわる価値を変え、社会をより良く変えていくことを目指します」

(出典:ホンダ Webサイトより)

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