ホンダと出光興産、ELVプラスチックの水平リサイクルにおける実証実施
2024/3/29(金)
株式会社本田技術研究所(以下、ホンダ)と出光興産株式会社(以下、出光興産)は3月28日、使用済み自動車(End-of-Life Vehicle 以下、ELV)から回収したプラスチックの水平リサイクルに関する実証実験を開始したと発表。
この実証では、資源化に必要なELV由来プラスチックの回収要件の確立、および将来的な再生資源の生産を含む水平リサイクルシステム実現に向けたさまざまな検証を行う。
この実証において、従来のメカニカルリサイクル※1よりも物性低下が起こりにくく、バージン材と同等の性能・品質のリサイクル材に転換できる油化ケミカルリサイクル※2技術を使い、水平リサイクルを可能とする。
※1 使用済みプラスチックを選別、粉砕、洗浄などの物理的な方法で再利用可能な状態にするリサイクル手法
※2 使用済みプラスチックを油化して生産した生成油を原料に、化学品や燃料油を製造するリサイクル手法(プレスリリースより)
※2 使用済みプラスチックを油化して生産した生成油を原料に、化学品や燃料油を製造するリサイクル手法(プレスリリースより)
具体的には、ホンダがリサイクル原資の検討を行うとともに、ELVから使用済みプラスチックを回収。それを原料として、出光興産の子会社であるケミカルリサイクル・ジャパン株式会社が生成油を生産。その後、出光興産が生成油の再資源化の実現可能性を検証する。
両社は、2020年代後半にELV由来プラスチックの水平リサイクルシステムの構築と量産車への適用を目指す。
(出典:ホンダ Webサイトより)