ホリバ・ヨーロッパ、独フューエルコン社を買収 電池の計測強化
2018/10/30(火)
堀場製作所のグループ会社であるホリバ・ヨーロッパ社(本社:ドイツ)は、電動化車両用バッテリーや燃料電池のテストベンチ開発・製造販売を行うFuelCon AG(本社:ドイツ マクデブルク バルレーベン 以下、フューエルコン社)の買収手続きを9月末日に完了したことを10月に発表した。フューエルコン社は、HORIBA FuelCon GmbH(以下、HORIBA FuelCon)となり、電動化車両用バッテリーや燃料電池の計測を牽引する。
堀場製作所は2015年に自動車開発のエンジニアリング・コンサルティング事業などを行うイギリスのMIRA社(現ホリバMIRA社)を買収し、電動化車両の開発技術やエンジニアリング能力を獲得。次世代モビリティ開発を加速している。MIRA社の電動化車両開発技術やフューエルコン社の評価設備を投入した電動化車両用バッテリーや燃料電池などの評価試験室を「HORIBA BIWAKO E-HARBOR」(滋賀県大津市)に建設。2019年5月より竣工を予定している。
同グループは自動車産業だけでなく、気候変動と大気の質が環境に与える影響、エネルギーの自給とセキュリティ、消費者への燃料と電力の提供にも取り組んでいる。今年8月にはカルフォルニア大学アーバイン校の新研究所設立を支援を発表。風力や太陽光などの再生可能エネルギーを高い割合で組み入れるグリッドとゼロエミッション車を統合的につなぐ支援を行っている。