三越伊勢丹、ソーシャブルカートを利用した訪問サービスの実証実験を開始
2021/7/6(火)
株式会社三越伊勢丹(以下、三越伊勢丹)は7月5日、オフィスやマンションなどを訪問するサービスの実証実験を開始すると発表した。今回の実証実験は、三井物産株式会社(以下、三井物産)と共に、クリエイティブオフィスを企画運営する株式会社リアルゲイト(以下、リアルゲイト)の本社で実施する。
長期化するコロナ禍に伴い、世の中の働き方が大きく変わる中で、働く場所における役割もこれからは変化が求められている。今回の実証実験では、オフィスワーカー向けのサステナブルな購買体験とライススタイル提案のサービス「good place shopping by 三越伊勢丹」を提供する。育児や介護などで来店できない利用者のお悩みやニーズに応え、オフィスワーカーのライフスタイルのサポートに取り組むという。
今回の実証実験は、三井物産株式会社と株式会社博報堂が取り組む「shibuya good pass(渋谷グッドパス)」の一部として実施する。リアルゲイトは、「shibuya good pass」のパートナー企業としてオフィスサービス「good place(グッドプレイス)」を提供。「good place shopping by 三越伊勢丹」は、「good place(グッドプレイス)」と連動して行う「コンシェルジュサービス」だ。7月5日~9日の午前10時~午後6時に実施する。
具体的には、自動運転による移動型の小型ショップ空間Sociable Cart(ソーシャブルカート)「SC-1」とトレーラーハウス型モビリティ空間を利用する。「SC-1」は、ソニー株式会社とヤマハ発動機株式会社が共同開発したモビリティだ。これまでには、周囲の人でも参加できるクルージングサービス「らくがきクルーズ」を提供した。NTTドコモ株式会社と共同で、日本グアム間で5Gを活用した遠隔操作する実証実験にも使用されている。今回の実証実験では、ソニーの映像技術を利用した三越伊勢丹の接客サービスを提供予定だ。
なお、三越伊勢丹は、プライベート体験・サステナブルな体験提供と、ライフスタイル提案を行い、実店舗以外での特別な購買体験の創出を目指すと述べている。