介護タクシーマッチング、神奈川県DXプロジェクト推進事業に採択
2021/7/30(金)
株式会社アイネット(以下、アイネット)の参画する産学公医連携プロジェクトが、神奈川県DXプロジェクト推進事業に採択された。アイネットが7月21日付のプレスリリースで明かしている。
アイネットは、障がい者雇用促進のための特例子会社、NPO法人やボランティア団体等への支援のための財団の設立などを行っている。今回の事業では、患者等の移動困難者と介護タクシー事業者を最適にマッチングし、予約から決済までを可能とするシステムを構築する。これにより、介護タクシー利用や移動困難者の外出にかかる課題を解消するとともに、利用者のニーズ拡大による新たな需要の創出を目指す。
今回のプロジェクトでは、介護タクシー事業者、病院など、それぞれの担当ごとに課題解決を目指している。介護タクシー事業者の課題は、稼働率向上、従業員の所得増だ。一方で、病院は、医療従事者の介護タクシー配車負担を軽減し医療に注力する。移動困難者には快適な介護タクシーサービスを提供し、社会全体には自由な移動の需要の創出と医療・介助従事者の働き方改革を促す。
アイネットは、国立大学法人横浜国立大学、医療法人沖縄徳洲会湘南鎌倉総合病院、細野運送株式会社と提携している。こういった連携先との実証実験を踏まえ、実用化・実装する予定だ。また、同社は、社会のステークホルダーの課題解決、よりよい社会の実現に向けて取り組むと述べている。