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Japan Taxiがつくるスマートタクシー(1/2)

2016/5/31(火)

Japan Taxi株式会社(以下、Japan Taxi)はタクシーサービスのノウハウとIT技術を融合させ、ドライブレコーダーなどタクシー周辺機器の開発に取り組んでいます。機器の自社開発を行うことで、タクシー運営に関わるソフト・ハードを1つに束ねたAIOS(All-In-One-System)※1と呼ばれるシステム構築が目指されています。AIOS の一環として2016年3月に発表されたスマートIoTモビリティシステム「AMOS-825」はVIA Technologies, Inc.(以下、VIA)※2と共同で開発した小型で耐久性の高い車載システムです。「AMOS-825」の他にも、タクシー配車アプリ「全国タクシー」やドライブレコーダーなどの自社開発でタクシー業界に次々と旋風を巻き起こしているJapan Taxiが目指すスマートタクシーとは――。前編ではJapan Taxiの開発の真髄に迫り、後編ではJapan Taxiのプロダクトマネージャーである山本智也氏へのインタビューをお送りします。

 

※1ドライブレコーダー、車内充電器、タブレット型ヘッドレスト広告、タクシーメーター(クレジット・電子マネー決済端末)、タクシーIP配車システムなどを1つのパッケージとするサービスです。

※2 VIAはアメリカ合衆国で1987年に設立されました。現在は、台湾に本社を置き、従業員数約2000名、主な事業は半導体設計やシステム設計です。

 

[LIGARE vol.27 (2016.5.31発行) より記事を再構成]

開発から量産までわずか6カ月

スマートIoTモビリティシステム「AMOS-825」は、開発から量産に至るまでわずか6ヶ月という短期間でした。不可能に近いスピードで開発できた理由をVIAのプロダクトマーケティングマネージャーの世羅由樹氏は、「VIAは標準品を生かしながらお客様の要望にあわせてカスタマイズするといったビジネスモデルをずっと構築してきたから成し得た」と語っています。

当初、Japan Taxi 側は「カーナビとIP配車システムが1つになった車載タブレットが欲しい」という要望を出しました。VIAには産業用タブレットが存在しましたが、10インチで設置場所や動作する温度範囲が限られるため、Japan Taxiからの「ドライバーが見やすい7インチ」「メーター・決済機ともつなげたい」など他の要望も実現するために、タブレットではなく、頭脳部と表示機を分けるセパレート型のシステムが提案されました。

困難を極めたという電源管理は、もともとあった車載管理のモジュールに、「アイドリングストップで電源を切ってもシステムが止まらないようにしたい」「バッテリーを積みたくない」「ACCをオフにした後、数分はシステムオンの状態で使える」など、細かい電源管理の条件にそってカスタマイズしていきました。

実際の仕様については、下図のとおりです。ケーブルが多いと見栄えも悪く、フロントガラスの視認性も低くなるため、モニターとの接続は1つのコネクタにしています。

AMOS-825タッチモニタシステム。7インチタッチパネルのインターフェースを兼ね備えている。



下図右側②マイクについては、IP配車向けなので、ドライバーが何か操作したいときにモニターに向けてそのまま喋れるマイクインの仕様です。下図左側③3Gについてはオプションをつけることができ、現在はNTTドコモとソフトバンクが対応可能です。将来的にはソフトバンク、NTTドコモの順番にLTEに対応します。また、下図左側⑥のCANからはクルマのいろいろな信号を取り出すことができ、IoT向けた開発や今後の製品につながっていく重要な箇所だということです。

OSはAndoroidとLinuxで、GPS、Wifi、Bluetoothにも対応しています。

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