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クルマをつなぐ デジタルビジネス・プラットフォーム SAP「Vehicle Insights」(1/2)

2016/5/31(火)

SAPジャパンは3月23日、記者会見を開き、コネクテッドカー向けの車両情報分析を目的としたSaaS(Software as a Service)であるVehicle Insights、自動車メーカーやサプライヤーをつなぐB2BネットワークソリューションであるVehicles Networkを発表しました。世界有数のソフトウェア会社であるSAPが自動車向けのソリューションを開始したねらいとは─ー

 

[LIGARE vol.27 (2016.5.31発行) より記事を再構成]

SAPが提供するデジタル・ビジネスプラットフォーム



SAPはドイツに本社を置くソフトウェア会社であり、特にEPR(Enterprise Resource Planning:基幹系情報システム)による大企業向けのソリューションを提供する企業として知られています。同社の主力製品には、インメモリ方式の高速データ処理が可能なデータベースソフトウェアSAP HANAと、それをベースにつくられた、PaaS(Platform as a Service)であるSAP HANA Cloud Platform(以下、HCP)があります。今回発表されたVehicle InsightsとVehicles Networkは、HCP上で動作するソリューションとなっています。本記事では、記者会見での発表に加え、記者会見に登壇したインダストリークラウド事業統括本部 コネクテッドビークル事業開発ディレクターの松尾 康男氏(以下、松尾氏)への独自インタビューを紹介します。

 

左:インダストリークラウド事業統括本部 コネクテッドビークル事業開発ディレクターの松尾康男氏 右:バイスプレジデント 自動車産業統括本部長の小寺健夫氏



 

HANAを利用した新しいビジネスの構築

SAPジャパン バイスプレジデント 自動車産業統括本部長の小寺 健夫氏は、今回のVehicle InsightsとVehicles Networkの発表について、「モビリティの中でIoTを活用して新たなビジネスを実現していくプラットフォームを提供していくのが大きな目的」と述べています。自動車に限らず、スタンダードセンサーが安価に手に入るようになった現在、何千、何万にもなるセンサーから膨大なデータを取得できます。そのデータをリアルタイムに把握し、状況を解析し、予測して次のアクションにつなげる全く新しい「つながる」世界のプラットフォームを提供します。また、個々の企業だけでなく、自社の持っているものを他社とつなげることで大きな社会的価値を生み出し、新たなサービスを創出することができるのです。そのプラットフォームとして今回のVehicle InsightsとVehicles Networkが発表されました。

デジタルビジネス・プラットフォームの新しさ。 HCPは、特にインメモリ方式の処理ができPOWERの点で優れている



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