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AGL 音声認識に特化したオープンソース・プラットフォーム「UCB7.0」を発表

2019/3/4(月)

車載テクノロジー向けの共有ソフトウェアを開発する、Linuxベースのオープンソースプロジェクト Automotive Grade Linux (以下、AGL) は3月1日(米国時間)、オープンソースの音声認識/スピーチAPI*1を特徴とするAGLプラットフォームの最新版 Unified Code Base (以下、UCB)7.0 を発表した。
*1: アプリケーションプログラミングインターフェースの略。あるソフトウェア内のデータを他のソフトウェアから呼び出すためのデータの形式などの手順のこと。

AGLは、オープンソースの音声認識 / スピーチAPIを特徴としたAGLプラットフォームの最新版 UCB7.0を発表した。またAGLはこれを契機に、BlackRidge Technology、Capgemini、Insignary、日本精機、Totalの計5社を新たなメンバー企業として迎えた。

業界全体で単一のソフトウェア・プラットフォームを共有することは、一度の製品開発で複数の自動車メーカーに対応できるという。そして、開発者とアプリケーション・プロバイダーのグローバル・エコシステムの成長を促進し、市場投入までの時間短縮につながるとのこと。AGLは、UCBがインフォテインメント、テレマティクス、そしてインストルメント・クラスター・アプリケーション*2の業界標準となるオープンソース・ソフトウェア・プラットフォームとなることを目指している。
*2:車内で運転手の正面に配置されている制御パネル。

AGL UCB 7.0の主な機能を以下に示す。
◾️オープンソースの音声認識API
◾️テレマティクス、インストルメント クラスター向けのデバイス プロファイル
◾️WebOSオープンソース エディション (OSE) から移植されたWeb App Manager (WAM) と、ダウンロード可能なデモ アプリケーション
◾️コアAGLサービス レイヤーがスタンドアロンで構築可能
◾️メディアプレイヤー、チューナー、ナビゲーション、Webブラウザ、Bluetooth、WiFi、HVACコントロール、オーディオ ミキサー
◾️車両制御などのリファレンス アプリケーション
◾️IVIシステムとインストルメント クラスターの同時表示への統合
◾️後席エンターテイメントを含むマルチディスプレイ機能
◾️ルネサスエレクトロニクス、Qualcomm Technologies、Intel、Texas Instrument、NXP、Raspberry Piなどの各種ハードウェア ボードをサポート
◾️アプリケーション テンプレート付きソフトウェア開発キット(SDK)
◾️SmartDeviceLink対応で、スマートフォン アプリの統合・アクセスが容易 (自動車メーカーはAGLプラットフォーム上にApple CarPlayまたはAndroid Autoを統合することを選択可能)
◾️ナビゲーション、音声認識、Bluetooth、オーディオ、チューナー、およびCAN通信向けのアプリケーション サービスAPI
◾️近距離無線通信 (NFC: Near Field Communication) やID管理機能 (多言語サポートを含む)
◾️OTA(Over The Air: 無線通信利用)アップグレード機能
◾️ロールベースアクセス制御によるセキュリティ フレームワーク
UCB 7.0の追加機能一覧 

The Linux FoundationのAutomotive Grade Linuxエグゼクティブ ディレクターであるDan Cauchyは、次のように述べている。「UCB 7.0 のユニークな点は、アプリケーション開発者が基盤部分の音声技術プロバイダーとは無関係にアプリケーションを音声対応にできるところです。これにより開発プロセスが非常にシンプルになり、車載アプリケーション全てを音声対応するという私たちの目標に近づくことになります。」

AGLが半年に一度主催するAll Member Meetingは 3月5日から6日まで東京で行われる。AGLはこの会合で、UCB 7.0をはじめとする数々の事業についてメンバー企業との共有を図る方針だ。

All Member Meeting Webサイト

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