自動運転実現に向けたシステム開発等 JR東日本とJR西日本が協力
2023/5/11(木)
東日本旅客鉄道株式会社(以下、JR東日本)と西日本旅客鉄道株式会社(以下、JR西日本)は5月9日、自動運転の実現に向けたシステム開発やコストの軽減に向け、協力して検討を進めると発表した。
JR東日本は、ドライバレス運転(GoA3、GoA4)の実現のため、ATO(自動列車運転装置)の開発を進めている。2021年度には、上越新幹線 新潟駅~新潟新幹線車両センター間において、回送列車の自動運転の試験を実施した。これまでの試験などで得られた知見を元に、2020年代末に上越新幹線の新潟駅~新潟新幹線車両センター間の回送列車(GoA4)、2030年代中頃には東京駅~新潟駅の営業列車(GoA3)のドライバレス運転の実現を目指す。一方、JR西日本は、「自動運転技術による安全性と輸送品質向上」の実現に向けた技術の開発に取り組んでいる。2022年度からは、北陸新幹線白山総合車両所敷地内において、自動運転機能の評価と課題抽出を行うために実証試験を実施している。試験内容は、自動運転機能の要素技術開発として、車両を自動で加速・減速させ、定められた位置に停止させる制御装置などだ。さらに、今後、北陸新幹線での自動運転の実現に向けたシステム開発やコスト軽減などの検討を進めるという。
両社は、2023年4月に覚書を締結した。相互直通運用を行う北陸新幹線のE7系/W7系をベースに、自動運転の実現に向けた技術検討を協力して進めていくと述べている。