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JR東日本、「オフピーク定期券」開始へ 利用平準化と混雑緩和を目指す

2022/11/7(月)

東日本旅客鉄道株式会社(以下、JR東日本)は、首都圏において同社の鉄道利用を朝のピーク時間帯前後にシフトしてもらう代わりに、今よりも割安となる「オフピーク定期券」のサービスを2023年3月から開始する。9月16日付のプレスリリースで明かした。

同サービスは、コロナ禍により社会で高まっている三密回避や混雑緩和への強いニーズを踏まえたものだ。併せて、通常の通勤定期券を若干値上げすることで、全体として増収とならないという想定のもと定期運賃に価格差を設ける。

同社は、「オフピーク定期券」により「オフピーク通勤」を促進し、利用の平準化と混雑緩和に取り組んでいくという。既に通勤定期運賃の変更認可を国土交通大臣に申請中だ。

また、同サービスは、東京の電車特定区間内で完結となる区間を対象としている。JT東日本線と私鉄・地下鉄線にまたがるSuica通勤定期券においても、JR東日本線の設定区間内であれば、「オフピーク定期券」を選ぶことができる予定だ。

具体的な価格としては、オフピーク定期運賃は、現行より約10%値下げする。さらに、東京の電車特定区間内完結となる通常の通勤定期運賃については、現行より約1.4%値上げした額を認可申請したという。

一方、通学定期券にはオフピーク定期券の設定はなく、現行の運賃から変更はない。くわえて、グリーン定期券・FREX(東京~大宮・東京~新横浜間等)にはオフピーク定期券の設定はないが、その価格は通勤定期運賃と料金相当額の合算額であることから、通常の通勤定期運賃の値上げに伴い価格も値上げとなる予定だ。なお、同サービスの詳細は、以下で公開されている。
https://www.jreast.co.jp/press/2022/20220916_ho01.pdf


(画像提供: 東日本旅客鉄道株式会社)

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