JR東日本×東京海上日動、MaaS向け新保険サービスを共同開発
2020/7/17(金)
東日本旅客鉄道株式会社(以下、JR東日本)と東京海上日動火災保険株式会社(以下、東京海上日動)は、今後のMaaSの本格的な進展を見据え、安全・安心・快適なMaaS社会実装推進と新たな保険サービスの共同開発に向け、業務提携契約を結んだ。
協業の第1弾として、今冬「代替交通手段としてのMaaSサービス提供」をテーマに掲げ、両社の協業による新たな保険サービス開発に向けた実証実験を行う。
協業の第1弾として、今冬「代替交通手段としてのMaaSサービス提供」をテーマに掲げ、両社の協業による新たな保険サービス開発に向けた実証実験を行う。
■提携内容
鉄道網をはじめとする広範囲な移動サービスや生活サービス、そしてSuicaなどの生活インフラを支えるネットワークなどを有するJR東日本グループの強み、日本初の損害保険会社として保険サービスの開発を牽引してきた実績や年間200万超の事故対応実績、全国の事故対応ネットワーク等を有する東京海上日動の強みを組み合わせ、以下の取り組みなどを通じて、MaaS領域での新たな価値を提供する。(1)両社が展開するサービスやネットワーク、データなどの連携により、事故発生時などにおけるシームレスなSuica連携・MaaSサービス提供を行う新たなサービス・保険商品の共同研究・開発
(2)JR東日本が展開する「モビリティ・リンケージ・プラットフォーム」をはじめとするMaaSサービスにおいて安全・安心を提供する保険サービスの共同研究・開発
■2020年冬、実証実験の概要
2020年冬にJR東日本が提供するSuicaやMaaSサービス「Ringo Pass※」と、東京海上日動のノウハウやネットワークを組み合わせた新たな保険サービスの開発に向けた実証実験を行う方針だ。対象は、東京海上日動の保険に加入する東京都内在住の顧客。事故発生時の新たな代替交通手段の形として、鉄道・バス・タクシー・シェアサイクルなどのモビリティサービスを、シームレス・キャッシュレス・ペーパーレスに提供できる新たな保険サービスの開発を目指す。
現状では、事故に遭った顧客の個別の事情、例えば、負傷して運転ができないなどの事情にきめ細かく応えられないケースがあるという。これに対して新たな選択肢を増やすことで、ユーザビリティがどのように変化するかを検証する。
将来的には、「事故発生時の代替交通手段」として、個別の事情に応じて、Suica連携による公共交通機関の利用や、MaaSサービスを通じたさまざまなモビリティサービスといった新たな選択肢も利用可能とすることで、より付加価値の高い保険サービスの開発を目指すとしている。
※ Ringo Passは、SuicaのID番号と、クレジットカード情報を登録することで、複数の交通手段(シェアサイクル・タクシー)をスムーズに利用できるサービス