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JR東日本モビリティ変革コンソーシアム MaaS、自動運転など実証実験の内容発表

2018/9/5(水)

JR東日本は、9月4日、「モビリティ変革コンソーシアム」における各ワーキンググループの具体的な実証実験内容および計画を公開した。
「モビリティ変革コンソーシアム」は、 2017 年9月5日に、オープンイノベーションによりモビリティ変革を創出する場としてJR東日本が設立した機構。現在コンソーシアムには、交通事業者、国内外メーカー、大学、研究機関など120 社を超える企業・団体が参加し、3つのワーキンググループ(Door to Door 推進 WG、Smart City WG、ロボット活用 WG)において、サブワーキンググループを形成し、活動を進めている。JR東日本グループ経営ビジョン「変革 2027」の実現をめざし、各テーマについて実証実験を進めてきた。

1 現在までの進捗

コンソーシアムでは設立より参加企業を募り、現在 128の団体(運営会員92、一般会員36)に参加している。このうち運営会員が3つのワーキンググループに参加し、議論を重ねた 結果、テーマ別に幹事企業を定めてサブワーキンググループを形成し、それぞれが課題解決に向けた活動を進めている。

2 ワーキンググループの概要

(1) Door to Door 推進 WG
鉄道ネットワークを中心としたモビリティ・リンケージ・プラットフォームを構築し、出発地から目的地までの「シームレスな移動」の実現をめざす。
(2) Smart City WG
街の特性に応じたお客さまの移動機会・移動目的の創出と、駅及び駅周辺の魅力度・快適性を向上することで、駅を核とした新しい街づくりをめざす。
(3) ロボット活用 WG お客さまサービスの品質向上、JR東日本ならびにグループ会社社員の作業安全性向上・作業効率化、メンテナンス業務革新をめざしたロボット活用を進めている。
3つのワーキンググループについて Door to Door 推進 WG は4つ、Smart City WG は8つ、ロボット 活用 WG は6つのテーマごとのサブワーキンググループを形成した。今後はそれぞれのテーマについて、実証実験を進めていく。

3 実証実験の具体的な内容


【Door to Door 推進 WG】


テーマ:首都圏における「Ringo Pass」を利用した移動と情報提供の実証

幹事:(株)日立製作所
実証内容:新たなスマートフォンアプリ「Ringo Pass」に SuicaID 番号とクレジットカード情報を登録することで、複数の交通手段(シェアサイクル・タクシー)を利用することができる。株式会社日立製作所と共同で開発した。
ポイント:将来的には交通手段の拡大や、JR東日本アプリやモバイル Suica など、情報提供や電子マネーの仕組みと連携し、Door to Doorサービス提供の拡大をめざす。
参加条件:都内の法人約10社  約200名
実施場所:シェアサイクル…都内9区(サイクルポート数:約 470 ヵ所)
タクシー…都内 23 区、武蔵野市、三鷹市 (タクシー台数:約 3,600 台)
実証時期:シェアサイクル…2018 年8月 30 日開始
タクシー…2018 年 11 月~を予定
協力:(株)ドコモ・バイクシェア、国際自動車(株)
Ringo Passの利用イメージ図:


テーマ:Suica 認証による交通事業者・デマンド交通・商業施設の連携に関するMaaS実証

幹事:日本電信電話(株)、(株)NTT データ
実証内容:Suica 認証による交通事業者・デマンド交通・商業施設が連携した新たなMaaS モデルの実現をめざし、第一弾としてデマンド交通連携の実証実験を開始する。
ポイント:
〇SuicaID 番号を登録すると、鉄道と連携したデマンド交通を利用できる。
〇デマンド交通を利用する顧客が、飲食店等で Suica をタッチすると、お得なサービスを受けられる。
〇将来的には、改札を通過すると、デマンド交通にスムーズにご乗車でき、商業施設でのよりお得なサービスを受けることができる。
参加条件:訪日外国人の顧客を含め、誰でも参加できる
実証場所:桜木町駅・関内駅・石川町駅周辺(みなとみらい地区など)
実証時期:2018 年 10 月~を予定
【SuicaID 登録と利用イメージ】
〇Suica とメールアドレス登録
SuicaID 番号とメールアドレスを 駅に設置した専用端末で登録する。メールにて専用の Web サイトの案内が届く。
〇連携するデマンド交通を利用
専用Web サイトの画面に行先等を入力し、登録したSuicaを車内の読取装置にタッチすると、そのままご乗車できる※。
※今年度はデマンド交通に読取装置は設置せず専用 Webサイトの登録画面を運転手に見せて乗車する。
〇商業施設での利用
デマンド交通を利用する顧客が、登録したSuicaを店に設置した読取装置にタッチすると、お得な情報を取得できる。

テーマ:JR 東日本管内の BRT※におけるバス自動運転の技術実証

※BRT:「Bus Rapid Transit(バス高速輸送システム)の略語
幹事:先進モビリティ(株)
実証内容:JR 東日本管内のBRT専用道で、自動運転実験用中型バスを使用し、バスの自動運転の技術実証実験を行う。
ポイント:
〇時速 40km の走行試験、駅ホーム部の停車試験、単線すれ違い試験を行う。
〇BRT 専用道に磁気マーカーを設置する。
〇将来的に、自動運転レベル4をめざす。
参加条件:関係者のみでの試乗を検討している。
実証場所:大船渡線 BRT 竹駒駅周辺 BRT 専用道(約 400m)
実証時期:2018 年 12 月~を予定


【Smart City WG】


テーマ:駅からはじまるスポーツのまち

幹事:シスコシステムズ(同)
実証内容:スポーツイベント時に、サイネージやスマートフォンへ多様なコンテンツを配信し、駅・スタジアムの往復を超えたまち歩きを楽しむ。
ポイント:
〇駅改札内、スタジアム内の2ヶ所でサイネージを見られる。
〇実証場所周辺の飲食店や小売店、スポーツチームの情報等を取得できる。
〇地域商店街の活性化と駅の混雑緩和をめざす。
参加条件:誰でも参加できる(専用アプリのダウンロードが必要)。
実証場所:海浜幕張駅および ZOZO マリンスタジアム周辺
実証時期:2018 年9月~を予定

テーマ:センサ取得データの解析による快適性向上とコスト最適化

幹事:日本マイクロソフト(株)
実証内容:多くの人が利用する空間で、温度・湿度センサや画像解析技術を活用し、利用者が快適と感じる環境づくりとエネルギー管理のあり方を検討する。
ポイント:
〇画像解析技術を活用し、利用者の温度・湿度に対する感情をデータ化する。
〇空調設備と感情のデータを連携させ、快適と感じる環境づくりをめざす。
〇快適な環境づくりと、使用エネルギー・コストの最適化をめざす。
参加条件:ビルの利用者
実証場所:JR東日本またはグループ会社オフィスビルを予定
実証時期:2018 年 10 月~を予定


【ロボット活用 WG】


テーマ:河床解析業務を対象とした測深技術についての検証

幹事:沖電気工業(株)
実証内容:河川橋梁の橋脚近辺の河床状況の調査において、ドローンと測深装置(音波を水中に放射し、 反射波を受信する装置)を組み合わせた実験を行う。
ポイント:
〇ドローンに接続可能な小型軽量の測深装置を開発する。
〇ドローンが測深装置を運搬し、水面に降ろして測定する。
〇現在、時間と手間がかかる河床の測深作業を、効率的に実施できる。
実証場所:JR東日本施設を予定
実証時期:2019 年1月~を予定

テーマ:塗装・素地調整業務における自動化・効率化の在り方の検証

幹事:積水化学工業(株)
実証内容:高架橋等の改修の際、塗装を行う面(素地)を研磨して塗装の仕上がりを良くする処理を対象に、センサ技術を活用した自動素地調整ロボットの開発をめざす。
ポイント:
〇素地調整を行う装置に、仕上がり状態を定量化するセンサを内蔵する。
〇定量的かつ効率的な作業が可能になる。
〇将来的には、高架橋への足場を不要とする施工方法の確立をめざす。
実証場所:JR東日本施設を予定
実証時期:2018 年 11 月~を予定

テーマ:ドローンのメンテナンス作業への活用についての検証

幹事:KDDI(株)
実証内容:ドローンの活用により、線路内作業時の安全確認や、架線や送電線等の電気設備のメンテナンス作業の効率化をめざす。
ポイント:
〇線路内作業の開始時や終了時に線路内作業員の有無や支障物の検知をする。
〇画像解析技術の活用により、支障物や不具合箇所を発見する。
〇LTE 通信回線を使用することで、目視エリア外への飛行も可能になる。
実証場所:当社施設を予定
実証時期:2019 年1月~を予定
ドローン使用のイメージ例:
線路内作業の安全確認:上空のドローンから、作業開始時、終了時に線路上に支障物がないか等の安全確認を行う。
設備メンテナンス活用:上空のドローンから、架線・送 電線等の電気設備の状況を観測し、不具合箇所を発見する。

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