JR東日本子会社と東大発ベンチャー・ソナス提携 無線IoT化を加速
2021/4/8(木)
JR東日本の関連会社でベンチャーへの出資や協業を推進するコーポレートベンチャーキャピタル(CVC)のJR東日本スタートアップ株式会社(以下、JR東日本スタートアップ)は5日、独自開発のIoT向け無線規格「UNISONet(ユニゾネット)」を提供する東大発ベンチャー・ソナス株式会社(以下、ソナス)と鉄道インフラのモニタリング・建設現場のIoT化に向けて、資本業務提携することを合意した。5日のプレスリリースで発表している。
ソナスは2015年11月に設立し、センシングに関するハードウェア、ソフトウェア、サービスの企画設計、製造、販売を行っている。今回の提携の目的は、ソナスの無線通信技術とさまざまな案件で共通して使えるセンサなどの活用だ。現在、鉄道事業の建設工事現場やメンテナンス部門で使用されている機器には、案件ごとに個別開発されたものや、通信を有線で行うものなどが多数存在している。それらの計測装置や安全装置等の運用には多大な作業時間・人員が必要だという。
JR東日本スタートアップは、建設現場・鉄道メンテナンス分野の無線IoT化を加速させ、現場作業の効率化、装置開発~運用のコストダウンを図るとともに、スマートステーション/シティへの実装などを通じた駅や地域の価値向上も視野に入れ、さらなる挑戦をすると述べている。