JR東日本タッチ不要改札などSuica10年で拡張「生活デバイス」へ
2024/12/11(水)
JR東日本は12月10日、今後10年間でSuicaの機能を拡張し、デジタルプラットフォームとすると発表した。タッチ不要で駅改札を通れるウォークスルー改札や運賃のサブスクリプション、チャージ不要の「あと払い」などを予定。「Suicaは移動のデバイスという当たり前を超え、交通、決済だけでない生活のデバイスに生まれ変わる」としている。
現在ICカードで行っているSuica情報の管理をセンターサーバーで管理することにより、ウォークスルー改札や、改札機がない駅でも位置情報を活用して入出場ができるようにする。
2028年度には新しくリリース予定の「Suicaアプリ」でセンターサーバー管理型の鉄道チケット提供を始める。毎月定額を払うことで最寄り駅を起点にどの駅でも運賃が半額となるサブスクリプション商品を発売したり駅ビル内の買い物でクーポンを配布したりを予定している。また、Suicaをクレジットカードや銀行口座とひも付けることで事前チャージが不要となる「あと払い」機能の実装も計画。
また、JR東日本と自治体で協力している地域DXモデルを拡張した「ご当地Suica」の開始、他の交通事業者に対するSuicaサービス提供や海外市場への進出も検討する。
Suicaを他社のデジタルサービスと結び付けるブロックチェーンを基盤とした企業共創プラットフォームサービスを25年1月に開始するとも発表。カルビー、みずほ銀行、日本生命保険、富士通、東京海上日動火災保険といった企業と共に新サービス創出を計画している。