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JR九州、iPad上で動く列車内自動放送アプリ開発 筑肥線で使用開始

2021/3/15(月)

JR九州は11日、NSD、およびHOYAのMD部門ReadSpeakerとともにスマートデバイスを用いた運転士向け支援アプリの拡張機能として列車内自動放送アプリを開発し、使用を開始すると発表した。
JR九州では、2018年より安全性の向上、サービスの向上、異常時の運転再開迅速化、検査効率の向上等を目的に、鉄道事業の各部門でiPad、iPhoneといったスマートデバイスの導入を進めてきた。その中で、運転士のヒューマンエラー防止のためにiPad上で動作する運転士支援アプリを独自開発し運用している。

一方で、JR九州のワンマン列車では、運転士が列車内自動放送の専用機器を手動で行っている。だが機器の操作性、および多言語対応や放送内容の柔軟な変更対応などのサービス向上やコストが課題となっていた。

今回開発したアプリケーションは、これらの課題を解決し、今後も持続可能な移動サービスを提供することを目的としたものだ。HOYAの音声作成ソフト「ReadSpeaker」による音声合成を活用し、独立系SIerであるNSDと共同開発した。iPad上で動作し、専用の放送装置を必要としないという特徴がある。
列車内自動放送を専用機器から置き換えることで、操作性の簡素化と音声編集の低コスト化を実現するとともに、フレキシブルな放送内容変更や、幅広い地域での多言語放送によるサービス向上を実現する。

なおJR九州は、今後運転士用の時刻表電子化などの機能拡張を行うとともに、在来線に加え、特急、新幹線への適用に向けた汎用化を進めるという。また、同様のニーズがあるグループ会社(JR九州バス)への展開ができるか、検討すると述べている。

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