JTBとMONET、バスと乗合タクシー組み合わせ 観光客分散周遊目指す
2023/2/24(金)
株式会社JTB(以下、JTB)とMONET Technologies株式会社(以下、MONET)は、神奈川県鎌倉市(以下、鎌倉市)の持続可能な地域づくりを目指して、観光客の分散周遊に向けた取り組みを3月3日~3月12日に実施する。2月22日付のプレスリリースで明かした。両社は、同取り組みとして、路線バスとデマンド乗合タクシーを組み合わせた旅行商品「鎌倉観光周遊パス」を販売するという。
JTBは、「交流創造事業」を事業ドメインとし、地域の課題解決に取り組んでいる。一方、MONETは、独自の配車プラットフォームを活用したオンデマンドモビリティサービスなどを全国各地で導入している。デマンド乗合タクシーは、MONETのオンデマンドモビリティサービスを活用する。そのため、観光客はスマホアプリで希望の乗車日時と乗降場所を選択して予約することができる。また、今回は、観光客の分散周遊につながり、より多くの観光スポットを巡ってもらうための取り組みとして、デジタルスタンプラリーによる買物割引券などの特典を提供する。
さらに、両社は、今回の取り組みにおいて、観光客の移動の利便性向上を図るとともに、鎌倉市の課題であるオーバーツーリズムの解消につながるよう、観光客の分散周遊を推進していく予定だ。そして、地域を快適に周遊するための高付加価値商品の開発・販売に取り組み、サービスのニーズと価格受容性を検証していく。今後は観光事業者と連携して特典クーポンなどの開発も進めていく予定だ。
なお、両社は、観光客の分散周遊や、滞在時間の増加といった地域の課題解決につながる取り組みを進めると共に、観光を通じたサステナブルな地域社会の発展に貢献していくと述べている。