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KDDI、アイサンテクノロジーと資本・業務提携 自動運転ネットワークの構築へ

2018/8/30(木)

昨年12月にKDDIとアイサンが共同で実施した実証実験の様子

昨年12月にKDDIとアイサンが共同で実施した実証実験の様子

KDDI株式会社 (以下、 KDDI) とアイサンテクノロジー株式会社 (以下 アイサン) は28日、資本・業務提携契約を締結することを発表した。KDDIは、2018年9月13日にアイサンがKDDIを割当先とする第三者割当増資により発行する普通株式28万株を6.7億円で取得する予定だ。

アイサンは、測地ソリューション事業において蓄積した高度な測量技術やソフトウェアを活用し、将来の自動運転時代に向けた精度の高いダイナミックマップ* の整備を進めている。また、一般道において、自動運転技術の実用化に向けた実証実験を行っており、多くの実績を有している。今後普及が期待される、準天頂衛星の利活用や、ドローンを利用した測量技術などの開発にも取り組んでいる。

一方KDDIは、15年以上にわたるM2M(マシーン・トゥー・マシーン)の提供実績を活かし、カーテレマティクスのための通信回線やモジュール提供、グローバル通信プラットフォームの構築など、グローバル展開も踏まえた、コネクティッドカーを支える通信ネットワークプラットフォームの開発を進めている。

自動運転の実現には、遠隔による車両制御や、障害物などの動的情報によるリアルタイムな判断・制御を行うための低遅延通信に加え、ダイナミックマップの生成と配信を可能とする高速大容量通信などが求められる。多くの車両が同時に複数のネットワークに接続できるように、次世代移動通信システム「5G」の活用が期待される。KDDIとアイサンは今回の資本業務提携を通じて、新たなネットワークの構築、自動運転技術の実用化、準天頂衛星技術の利活用、ドローンの普及など、新時代の体験価値の提供を目指す。

*ダイナミックマップは自動運転車や運転支援システムに必要となる高精度の3次元情報を持つデジタル地図。

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