関西電力ら、次世代モビリティサービスの実証開始 電動カートのオンデマンド配車など検証
2020/2/13(木)
関西電力株式会社(以下、関西電力)と株式会社ダイヘン(以下、ダイヘン)は2月13日、次世代モビリティサービスの実証実験を開始した。実証は、ハイブリッド車の基幹部品を再利用した電動カート、太陽光発電搭載ワイヤレス充電システム、オンデマンド配車予約システム、見守りサービス「OTTADE!」などを使用し、来園者の利便性と満足度向上を目的に行う。大阪府、大阪市および大阪商工会議所で構成する「実証事業推進チーム大阪」が支援し、万博記念公園内で2月18日まで実施する予定だ。
■実証実験の概要
関西電力のプレスリリースによると、今回の実証実験の概要は下記の通り。(1)電動カートのオンデマンド配車予約サービスと充電のワイヤレス化
来園者がオンデマンドで電動カートを呼び出し、園内の目的地までの移動手段として活用する。(電動カートは太陽光発電搭載ワイヤレス充電システムによって充電)
(2)電動の超小型モビリティによるカーシェア運用の可能性評価
園内管理者の業務用に2人乗りの超小型モビリティとワイヤレス充電システムを活用する。さらに、園内管理者と来園者による同一車両のシェア運用の可能性も検討するとしている。
(3)「OTTADE!」を活用した見守りサービスと人流分析
「OTTADE!」は関西電力が提供する見守りサービスで、利用者のスマートフォンから子供や高齢者等の位置情報が把握できる。これを通常の見守り機能として利用するほか、位置情報履歴を分析し、園内のサービス向上のために活用する方針だ。関西電力グループは、今回の実証を通し、将来の自動運転も含めたモビリティサービスに関する知見を得て、防犯やデータ利活用なども含めたスマートシティへの取り組みへ生かしたいとしている。