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川崎重工、多用途UGVによる無人物資輸送の実証成功 運搬業務効率化へ

2022/3/31(木)

実証実験イメージ

川崎重工業株式会社(以下、川崎重工)は、工場内物流の無人化を目的として開発した多用途UGVによる無人物資輸送の実証実験に成功した。3月28日付のプレスリリースで明かしている。

川崎重工は、グループビジョン2030において、注力フィールドを「安全安心リモート社会」「近未来モビリティ」「エネルギー・環境ソリューション」としている。そして、多用途UGVは「近未来モビリティ」の一環として開発を進めている。

同実験は、川崎重工明石工場にて2022年3月に実施した。1回あたり15台のエンジンを多用途UGVに積載し、エンジン工場から300mほど離れたモーターサイクル組立工場まで、無人自律走行により搬送している。多用途UGVの活用により、従来から有人トラックで行っているエンジン運搬業務の効率化が期待される。

また、実験に使用した車体には、EV用モーターを採用している。充電環境の確保が難しい場所や、未舗装路での走行には、エンジンを搭載したオフロードスタイルを選択するなど、活用するフィールドに合わせて車体のカスタマイズが可能だ。

なお、川崎重工は、同実験で得られた知見をもとに、今後も物流にかかわる人手不足の解消や業務効率化のため、多用途UGVをはじめとする自律運転を用いた無人輸送システムの開発に取り組むという。そして、さまざまな社会課題の解決に貢献していくと述べている。



(出典:川崎重工 Webサイトより)

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