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【わりかんKINTO開始】クルマのサブスクサービスKINTO ONEでカーシェアが可能に

2021/9/9(木)

トヨタグループのモビリティビジネス企業、株式会社KINTO(以下、KINTO)が9月8日、自社のサブスクサービス「KINTO ONE」で契約するクルマを仲間同士でシェアできるカーシェアサービス「わりかんKINTO」を始めたと発表した。クルマのサブスク利用はカーリースなどに比べ、需要が低いとされるが、今回のサービスがクルマのサブスクブームの導火線になるか注目が集まる。
わりかんKINTOは、KINTO ONEで利用する1台のクルマを、契約者が家族や友人など仲間と共有し、利用料を割り勘してもらう新しいサブスクリプションサービス。サブスクという消費形態が浸透している若年層の需要創出を図る試みだとみられる。

具体的な機能では、「利用時間」や「利用割合」、「均等分割」、「走行距離」の4パターンから月額利用料のわりかん方法を選択できるわりかん機能を実装。共有カレンダーでメンバーの予約状況を一括管理できる予約機能や、仲間同士でのコミュニケーションを可能にするチャット機能も備えた。

このほか、運転距離や時間、平均速度などの走行データや運転スコアを表示する実績管理機能を搭載し、運行管理をできる仕様とした。

こうしたサブスクとカーシェアを掛け合わせたサービスは、伸び悩むクルマのサブスク需要開拓につながる可能性がある。クルマのサブスクの利用を検討する人の割合は少ない一方、サブスクの存在そのものを認知している人は多いためだ。

事実、顧客満足度や消費者の動向を調査する株式会社J.D.パワージャパンが2021年6月に実施した「コロナ禍でのカーライフやクルマの意向に関するアンケート調査」では、クルマのサブスクの利用を検討する割合は全体の4%にとどまった一方、全体の半数以上にあたる56%がクルマのサブスクを認知していると回答した。認知度は高いだけに、新たなモビリティスタイルとして「わりかんKINTO」が登場することは、効果的なサービス訴求になるとみられる。

わりかんKINTOは、KINTO ONEや公式Webサイトからアプリをダウンロードするための申し込みができるという。

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