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輝翠、りんご収穫ロボ「Adam」の青森展開を本格化 JA全農あおもり・外川農機と連携

2025/11/11(火)

輝翠、りんご収穫ロボ「Adam」の青森展開を本格化 JA全農あおもり・外川農機と連携

左から、JA全農あおもり 大柴文孝氏、輝翠 ブルーム・タミル氏、外川農機 外川輝和氏

農業用AIロボットを開発する輝翠(きすい)は、自律走行AIロボット「Adam(アダム)」の青森県内での普及に向け、JA全農あおもり、外川農機と三者連携覚書を締結した。青森県が推進する新たな栽培方法に適したAdamの導入を3者で協力して進め、りんご農家の労働力不足解消と生産性向上を目指す。

輝翠が開発した「Adam」は、りんご農園などのオフロード環境を自律走行するAIロボットだ。収穫作業において、作業者がりんごをもぎ取ってコンテナに入れると、Adamはそのコンテナを自動で運搬する。作業者が次の木へ移動すると、Adamもそれに追従し、常に作業者の近くで待機する。これにより、作業者は重いコンテナを運ぶ重労働から解放され、収穫作業に専念できる。

このAdamの導入が特に期待されているのが、青森県で近年普及が進む「高密植わい化栽培」のりんご園地だ。これは、木の背丈を低くし、同じ面積に多くの木を植えることで収量を増やす栽培方法で、通路が直線的に整備されるため、自律走行ロボットが動きやすい環境が整っている。

今回の連携は、この新たな栽培方法とAdamの相性の良さに着目したものだ。JA全農あおもりが、労働力不足の解消を重点施策として県内での実証や普及活動の現場調整を担う。そして、津軽地域で80年以上にわたり農業機械の販売・修理を手掛けてきた外川農機が、Adamの具体的な販売とアフターサポートを担当する。

3者はこの協力体制を通じて、全国一のりんご生産地である青森県から、スマート農業技術の普及を加速させ、日本の農業が抱える構造的な課題解決に貢献していくとしている。

Adamとスピードスプレヤー(外川農機取扱製品)

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