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京都府亀岡市でMaaS実証実験実施 嵯峨野観光鉄道など地元事業者が連携

2021/10/4(月)

「亀岡周遊パス」
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KITTO MOTTO亀岡事務局は、観光活性化プロジェクト「KITTO MOTTO亀岡」を開始し、「亀岡周遊パス」を開発してMaaS実証実験を実施する。10月1日付のプレスリリースで明かした。

亀岡市では、嵯峨野トロッコ列車や保津川下り、湯の花温泉などが人気となり、観光客は2012年から2019年までに56%増加した。2019年に各自治体が行った調査では、京都府内で京都市、宇治市に次ぎ亀岡市は3番目となる347万人の観光客が訪れているという。

しかし、1人当たりの日帰り観光客の消費額は、京都市が18504円に対し、亀岡市は1638円と大きな差がある。同事務局は、この要因として、点在する観光拠点がネットワーク化されていない、地域交通体系の整備が進んでいないことを挙げている。

KITTO MOTTO亀岡事務局は、嵯峨野観光鉄道株式会社(以下、嵯峨野観光鉄道)、保津川遊船企業組合、京阪京都交通株式会社(以下、京阪京都交通)、京都タクシー株式会社(以下、京都タクシー)、湯の花温泉観光旅館協同組合、亀岡市で構成されている。

「亀岡周遊パス」は、亀岡市、および地域の交通事業者が連携して取り組む。目的は、イベント開催に伴う交流人口の増加や、観光需要に対応した地域交通事業者の持続可能な連携実証運行、観光拠点のネットワーク化と交通利便性の向上だ。

「KITTO MOTTO亀岡」では、嵯峨野トロッコ列車など既存観光資源と、府立京都スタジアム(サンガスタジアムby KYOCERA)など新たな観光資源を連携し、受け入れ体制を構築する。さらに、MaaS実証実験では、地域交通事業者である嵯峨野観光鉄道、保津川遊船企業組合、京阪京都交通、京都タクシーと連携。イベント便の運行や臨時便増発、貸切バスやシャトルバス、区間限定定額タクシーの運行などを行う。

また、同プロジェクトは、新型コロナウイルス感染対策を行ってメインターゲットを関西地域のマイクロツーリズム需要を中心に実施する。アフターコロナでは、対象範囲を拡大して、日本各地からインバウンドの観光客を受け入れる予定だ。なお、同事務局は、2030年には観光客数の7%増加、観光消費額11.6%(日帰り観光は14.2%)増を目指し、持続可能な取り組みを実施すると述べている。

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