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十勝バス、マルシェ機能付き路線バス運行開始 始発出発前等に販売

2021/12/8(水)

改造した路線バス

十勝・帯広新モビリティ検討協議会の次世代実証事業が、経済産業省「令和3年度スマートモビリティチャレンジにおける先進実証」に採択された。KPMGジャパンが10月14日付のプレスリリースで明かしている。
経済産業省は8月24日、「地域新MaaS創出推進事業」として14地域を選定した。同協議会の実証実験は、北海道帯広市で実施する「マルシェ機能付き車両による路線バスの収益多角化」として採択されている。

実証実験イメージ

(画像:経済産業省 プレスリリースより)



十勝・帯広新モビリティ検討協議会には、KPMGジャパンのKPMGモビリティ研究所が参画している。今回採択された実証事業は、移動販売機能を持たせた路線バスを運行する、全国初の試みだ。

同事業は、遊休状態にある路線バスの車両後方を改造してマルシェ機能を付与し、始発出発前や停車中、終点到着後に移動販売店舗として運用する。帯広駅と帯広市郊外の団地(帯広市大空町)を結ぶ路線において、2021年11月末頃から週2回程度運行。商品の販売は地元百貨店が担い、生活雑貨や食品等を販売する。検証項目は、「路線周辺住民の生活の質向上効果」「交通事業者の収益向上ならびに多角化の可能性」「路線バスに移動販売店舗機能を持たせた場合の運用性と機能要件」の3点だ。

また、同実証実験は、十勝バス株式会社が推進する「大空ミクロ戦略」※の一部として実施する。同協議会は今後、今回採択された実証事業のほか、AIオンデマンドバスを活用した実証、冬道における自動運転バスの実証、移動データとAIを活用した実証など、地域の交通課題解決に向けた先進的な取り組みを行っていく予定だ。

※十勝バス株式会社が進める、「いつも身近な存在として皆さまに生活の安心を届けます」という理念のもと、次世代につながる上質な生活・まちづくりをデザインし、住む人が健康で幸福に暮らせるコミュニティの創造を目指す取り組み。(プレスリリースより)
(出典:KPMGジャパン Webサイトより)

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