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みちのりホールディングス 乗り合いバスが荷物を運ぶ ─貨客混載「ヒトものバス」LIGAREビジネスセミナー 

2017/10/20(金)


貨客混載の課題と利点

このような貨客混載を実際に運用するためには、双方にメリットがなければビジネスとして成立しない。長距離バスでは、貨物輸送にメリットを持たせようとすると、ある程度の量の輸送が必要になる。

一方で、バスは乗客輸送が基本なので、荷物が過多になることは避けなければいけない。また、荷物輸送には車両の改造が必要になるため、コスト面での検討が必要だ。

一般路線バスは、車両の改造をほとんど行わずに荷物輸送のスペースを確保できるため、コスト面でのハードルは低くなる。課題となるのは、すでにできあがっている物流ネットワークに、貨客混載をどのように組み込んでいくのかということだ。

また、バスの輸送ニーズのピーク時間帯と、荷物の輸送ピーク時間帯のずれをどう解消していくかも重要な課題だ。

過疎地におけるバス事業の地域経済への貢献。これに加え、貨客混載により設備投資、労働環境の改善など、さらなる貢献が見込める。



貨客混載を行なうことで収益の向上、設備投資の増加が見込まれ、労働者の待遇が上がることで人手不足の改善も図れるという。

バス事業者の従来からの地域貢献に加え、今後はルートやダイヤの最適化を図り、移動需要の創出を行なうことや、インバウンドを含めた交流人口の増加、生産性向上を図るなど、地域への貢献を進めていきたいと大下氏は述べた。

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