Lime、那覇で国内初の一般利用者向けバッテリー交換ステーションを開始 交換で30分無料
2025/9/1(月)
電動モビリティシェアのLimeが、沖縄県那覇市で国内初となる一般利用者向け「バッテリースワップステーション」を開始した。利用者が自らバッテリーを交換できる仕組みで、充電待ちの時間をなくし、利便性を高める。交換した利用者には30分の無料乗車特典を付与。特定小型原動機付自転車のシェアサービスとしては国内初の取り組みとなる。
Limeが新たに導入した「バッテリースワップステーション」は、電動モビリティのバッテリーをその場で交換できる専用スタンドだ。従来、シェアサービスのバッテリー交換は運営スタッフが行うのが一般的だったが、このステーションでは利用者が自ら作業を行える。利用者は、乗車中にバッテリー残量が少なくなった場合、ステーションで空のバッテリーを返却し、フル充電された新しいバッテリーを装着するだけですぐに走行を再開できる。これにより、充電待ちの時間をなくし、利便性を大幅に向上させる。
ステーションは、多くの人が行き交う那覇市内の「パレットくもじ1階」(運用時間:毎日7:00〜24:00)と「糸嶺会館1階」(運用時間:24時間)の2か所に設置された。利用促進のため、バッテリーを交換した利用者には「30分の無料乗車」が特典として付与される。利用者は利便性を享受できるだけでなく、お得にサービスを利用できる。
この取り組みは、利用者にとっての利便性向上だけでなく、事業者側にも大きなメリットをもたらす。オペレーターによる交換作業の頻度を減らすことで、運用を効率化し、車両の稼働率を最大化できる。また、バッテリーの循環利用を促進することで、環境負荷の低減にも貢献する。Limeは、利便性とインセンティブを両立させることで、利用者参加型の持続可能なモビリティ社会の実現を目指すとしている。なお、Limeは2025年4月の大阪・関西万博で会場スタッフ向けに同様のステーションを設置した実績があるが、一般利用者に提供するのは今回が初めてとなる。
Limeは今回の那覇での導入を皮切りに、今後、全国の主要都市への展開も検討していく方針だ。利用者参加型の新しい運用モデルを通じて、電動モビリティをより「便利で安心、持続可能」な都市インフラとして進化させ、日本における移動の新たなスタンダードを築いていきたいとしている。
