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MaaS Tech Japan、データ活用の混雑情報ダッシュボード公開

2021/4/23(金)

株式会社MaaS Tech Japan(以下、MaaS Tech Japan)は、これまで開発を進めてきた移動情報統合データ基盤(以下、MaaSデータ基盤「TraISARE」)のβ版の開発が完了し、MaaSデータ基盤「TraISARE」を活用したユースケースの一つとして交通データ×人流データによる混雑情報ダッシュボード 「PeopleFlow」を公開した。4月22日付のプレスリリースで発表している。

MaaS Tech Japanは、さまざまなモビリティデータを活用したMaaSの社会実装による交通DXの実現に向け、多様な形式・フォーマットで保有されているモビリティデータを連携させ、分析・予測を可能とする「TraISARE」の開発を2019年から進めてきた。β版の開発完了により、「TraISARE」は、国内の1万以上の交通事業者が保有する数々のデータ全ての取り扱いが可能となる。

「TraISARE」は、各交通事業者が保有する運行データ、人流データなど移動関連データのシームレスな連携を実現するデータ基盤だ。開発には、国立研究開発法人新エネルギー・産業技術総合開発機構(NEDO)の「Connected Industries推進のための協調領域データ共有・AIシステム開発促進事業」の助成を受けている。モビリティ関連の多様な種類・形式のデータをリアルタイムに結びつけることで、これまで出来なかったデータ活用を実現する。

「TraISARE」の特徴は、モビリティデータの「マルチモーダル統合」、「リアルタイム活用」、「解析の高度化」だ。公共交通やモビリティサービスのデータをシームレスに統合・接続することで、街全体の交通の運行状況や利用実態を把握できる。混雑や遅延などのリアルタイムデータも統合し、蓄積データの統計処理や機械学習分析、シミュレーションに基づいて計画やオペレーションの改善・最適化に活用することも可能だ。



PeopleFlowは、平常時の混雑予測情報(将来の混雜予測情報)、遅延時の混雜参考情報(過去の類似日の混雑情報)を提供することで、利用者の混雑を避けた安心・安全な移動を支援する。なおMaaS Tech Japanは、今後、都市・交通分野におけるモビリティデータの利活用を促進するため、TraISAREの開発をさらに進めるとともに、モビリティデータを持つ事業者、自治体を広く募り、TraISARE活用のユースケースを創出し、サービスの社会実装を進めると述べている。

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