マクニカら、南紀白浜空港の滑走路で点検自動化に向けた実証開始
2023/10/19(木)
株式会社マクニカ(以下、マクニカ)らは10月17日、南紀白浜空港の滑走路において、自動運転技術およびAIを活用した滑走路点検自動化に向けた実証実験を開始すると発表した。
今回の取り組みは、株式会社南紀白浜エアポート、マクニカ、日本電気株式会社(以下、NEC)の3社で実施する。具体的には、マクニカが運用する自動運転車両「macniCAR-01」にドライブレコーダーを設置し、滑走路を含む空港制限区域内を走行。ドライブレコーダーで撮影した滑走路路面状況の画像をNEC開発のAIが解析し、路面の亀裂・損傷等を自動で検知することで、デジタル技術を活用した人力のみに依存しない点検体制を構築する。また、3社は、同実証を通して、空港制限区域内の自動走行に係る知見の蓄積や課題の抽出を行い、レベル4相当の自動運転走行(運転者や保安要員が乗車しない車両走行)を実現する。同時に、空港におけるスマートメンテナンスによる運用の効率化を目指すという。なお、3社は、将来的には自動運転車両が自動走行し映像データを遠隔で点検する「遠隔点検」などのスマートメンテナンスへの活用を目指すと述べている。