マクニカ、自動運転EVバスの公道走行実証を北海道岩見沢市で実施
2022/12/22(木)
株式会社マクニカ(以下、マクニカ)と北海道岩見沢市(以下、岩見沢市)は、岩見沢市北村地区で、自動運転EVバスの公道走行実証実験を実施する。12月20日付のプレスリリースで明かしている。
岩見沢市は、人口減少や少子高齢化が急速に進行しており、特に居住地域が広く分散している農業地帯においては、電気・地域交通等の生活インフラの維持が困難となってくることが懸念されている。同市は、このような課題解決に向けて、地産地消エネルギーを活用した自動運転EVバスの公道走行試験を実施し、環境負荷が少ない市民への新しい交通サービスの提供を目指す。また、将来的には、MaaSを活用した市民向けサービスの社会実装を目指す。マクニカは、自動運転技術の知見やコンサルティング、自動運転移動サービスにかかわる国内外における実証実験運営等の豊富な実績を生かし、次世代モビリティサービスの実用化を支援している。同実証には、フランスNAVYA社製自動運転EVバス「ARMA(アルマ)」を使用した自動運転車両の運行、自動運転走行に必要な実装技術支援や運行管理システムを提供する。
同実証は、マクニカと岩見沢市、岩見沢市の企業等3団体から構成される地産地消エネルギー推進コンソーシアムと、協力機関である日立北大ラボ等が共同で実施する。具体的な取り組みとしては、特別豪雪地帯である岩見沢市北村地区で、雪道、降雪の環境下での公道走行実証を実施する。同時に、自動運転EVバスを用いた地域住民向け移動型ヘルスケアサービスの可能性評価検証も行う予定だ。
ほかにも、同実証では、北村赤川鉱山施設で実証中の温泉付随ガスと太陽光を燃料に発電した電力の利活用と、充電に活用することによるCO2排出量削減効果や電力利活用による低炭素化の検証も行う。実施期間は、12月22日~12月25日だ。
なお、同実証で使用する自動運転EVバスは、協力機関として参画している芙蓉総合リース株式会社、芙蓉オートリース株式会社とマクニカとで業務提携している「自動運転実証実験支援サービスプログラム」により提供するという。
(出典:マクニカ Webサイトより)