水上モビリティに挑戦 テクノロジー業界において実績を持つメンバーが集結し「Marine X」設立
2019/5/30(木)
5月14日、船舶をはじめとする水上モビリティの自動航行化の実現と、自動航行技術を活用したビジネス開発を行うマリンテックカンパニー、株式会社Marine X(英名 Marine X Inc.)を設立。水上モビリティという新たなカテゴリーに挑戦していく。
代表取締役社長にはデアゴスティーニ社にてコミュニケーション・ロボット「ロビ」を手がけた木村裕人氏が就任。取締役 創業者として、代表作にロボット電話「ロボホン」、グランドキャニオン登頂「エボルタ」などを持つロボ・ガレージの代表取締役を務める高橋智隆氏や「ロボホン」の開発に携わったリビングロボットの代表取締役を務める川内康裕氏。「ロボホン」の開発や「エボルタNeo」のCM撮影カメラロボの開発等に携わったirodripの代表取締役を務める平谷健悟氏が名を連ねる。陸では自動運転化技術の進歩が、空ではドローン技術の興隆が著しい昨今、その潮流は間違いなく海にも及んでいる。2018年には国土交通省による、自動運航船に関するロードマップも発表され、日本国内でも本格的に導入の検討が進みつつある。将来的に船舶の自動運航の導入が進むことによって日本国内において1兆円以上の経済効果を生み出すと日本財団による推計がされており、海に関連する様々な業界において、その導入が期待されている。
一方、自動航行技術の導入では、欧州勢の後塵を拝しているということも事実で、2018年には北欧フィンランドでフェリーによる完全自動運航船の実証実験が行われたことをはじめ、港湾のハイテク化、EV船舶の開発など新たな取り組みが次々とスタートしている。
Marine Xは、日本国内においての自動航行化技術の発展を加速させるために、異なる業界から新たなテクノロジーを取り入れ、応用することで、水上モビリティの体験を「より安全に、快適に、楽しく」を目指す。将来的には観光・レジャー業界を中心に、離島同士を完全自動運航の船舶でつなぐ局地的なインフラの構築や、河川を利用した新しい都市型の水上交通網の構築を実現することで、海洋立国である日本の多くの人々にとって、海やボートを身近な存在にする考えだ。