明和観光商社とピクセルインテリジェンス、斎宮跡で自動運転「RoboBus」を活用した移動式観光実証実験を実施
2025/12/23(火)
一般社団法人明和観光商社(以下、明和観光商社)とピクセルインテリジェンス株式会社(以下、ピクセルインテリジェンス)は、2025年12月20日および21日の2日間、三重県明和町の国指定史跡「斎宮跡」において、自動運転車両「RoboBus(ロボ・バス)」を活用した移動式観光実証実験が実施された。本実証は、自動運転技術と歴史的景観を組み合わせ、「移動そのものが体験になる」新しい観光モデルの検証を行うもの。
三重県明和町の国指定史跡「斎宮跡」は東西約2km、南北約700mにおよぶ広大な史跡であり、エリア内には博物館や歴史体験館などのスポットが点在している。
明和観光商社はこれまでグリーンスローモビリティなどを活用し、広大な史跡を周遊する仕組みづくりに取り組んできた。
今回の実証では、ピクセルインテリジェンスが開発した次世代型スマート無人運転シャトルバス「RoboBus」を導入する。この車両はレベル4相当の自動運転能力(今回は実証のため低速運行・スタッフ同乗)を持ち、360度の環境認識センサーを備えている。
特筆すべきは、単なる移動手段としてだけでなく、観光体験としての価値創出を目指している点だ。車窓から史跡の風景を眺めながら、車内では映像や音楽による演出が行われ、斎宮の物語に没入できる仕組みとなっている。これにより、観光客は移動中も歴史や文化を多角的に体感できる。
実証運行は「いつきのみや歴史体験館」と「古代伊勢道西端」を結ぶルートで行われ、所要時間は約8分。乗車は無料で、当日先着順の整理券方式となる。12月20日には出発式も開催された。
両社は本取り組みを通じて、広大な史跡における新たな周遊モデルの可能性を探り、持続可能な観光地域づくりと次世代モビリティ社会の実現を目指す。








