日本では地震の脅威に加え、毎年のように気候変動が起因と推測される大型台風や大豪雨災害に見舞われている。その度にたくさんの人々が自宅を失い、窮屈な避難所での生活を強いられる事態が起きている。こうした現状のなか、避難所の食事については量も栄養も不足するケースが多いという。

メロウでは、こうした災害時にパートナーであるフードトラック事業者への呼びかけを行い、2019年9月に「フードトラック駆けつけ隊(任意団体)」を発足した。台風15号による千葉県大停電では、2週間にわたり累計4000食に及ぶ継続的な食事の無償提供を実施している。

一方で、今後より潤滑な支援を実施していくためには、資金確保や広報PRなど、平時から継続的に活動をサポートする仕組みづくりが肝要であると認識。これにより、同法人設立に至った。

同法人は、行政、企業との連携で、被災地への炊き出しといったモビリティによる災害支援を行う。具体的には、モビリティ事業者等と連携を図りながら、モビリティを活用した人材の派遣、食事及び物資等の提供による支援活動を想定しているという。

メロウは、今後の展開として、継続的な社会課題支援への取り組みとモビリティによる支援活動ネットワークの全国展開を想定している。なお、今後もモビリティ起点でアップデートされる豊かな未来の街づくり、各地域のレジリエンス強化の取り組みを進めると述べている。