Mellow・トヨタカローラ秋田・秋田トヨペットが連携、東北初の「SHOP STOP秋田」を開始

2021/10/29(金)

左から、髙梨商店の松本さとり代表、TSAグループの伊藤哲充社長、メロウの石澤正芳代表取締役、損保ジャパンCRファクトリーの内田琢磨センター長

左から、髙梨商店松本さとり代表
TSAグループ伊藤哲充社長
メロウ石澤正芳代表取締役
損害保険ジャパン名古屋自動車開発部鷲辺秀宣部長

モビリティビジネス・プラットフォーム「SHOP STOP」を展開する株式会社Mellow（以下、メロウ）は10月21日、トヨタカローラ秋田株式会社・秋田トヨペット株式会社（以下、TSAグループ）との連携を発表した。
今回の連携により、メロウは店舗型モビリティの運営ノウハウや配車管理システムなどのプラットフォーム基盤を共有し、TSAグループは店舗型モビリティを活用して地域コンテンツの創出を通じた街おこしを進めていく。

両社は連携の第1弾の取り組みとして、10月26日より秋田市にある損害保険ジャパン株式会社のコールセンター（以下、損保ジャパンCRファクトリー）にて、東北初の店舗型モビリティの停留所「SHOP STOP秋田」の営業を開始した。

損保ジャパンCRファクトリーでの「SHOP STOP秋田」ではキッチンカー定期出店を実施する。営業日は毎週火曜日・金曜日の不定期出店で、営業時間は11時30分〜14時。

キッチンカーの利用者からは、「普段は外に食べに行けないので、いろいろなものを食べることができないのが悩みだった。食事の選択肢が増えてうれしい」、「フードトラックが会社に来てくれておいしいご飯が食べられるのがうれしい。みんな楽しみにしていた」、「毎週来てもらえるとうれしい」といった声があった。

10月26日に「SHOP STOP秋田」に出店したキッチンカー事業者髙梨商店の松本さとり代表は「こうした場をSHOP STOPがつくってくれると、秋田のキッチンカー業界がもっと盛り上がると思う。定期出店場所が増えて、さらにキッチンカーを稼働できるようになれば、もっと（台数を）増やしてやっていきたい」と話す。

営業初日のキッチンカー利用者の様子

出店場所である損保ジャパンCRファクトリーの内田琢磨センター長は「SHOP STOPの仕組みを通じて、出店の仕組みやメニューの相談など調整いただけるのは事業者もスペースを貸す側も助かる。こうした活動によって地域活性化にも貢献していければ、より良いと思う」と述べた。

「SHOP STOP秋田」のサービス開始について、メロウの石澤正芳代表取締役は「キッチンカーなど店舗型モビリティを活用したビジネスは、首都圏など都市部以外でも通用するビジネスモデルだと思う。秋田県は人口減少率の高さからも早く社会課題が多くなっていくエリア。今回のチャレンジを通じて、同じ課題を持つ他地域でも店舗型モビリティによる社会課題の解決に取り組んでいけるのではないか」と話す。

またTSAグループの伊藤哲充代表取締役社長は「この事業はモビリティ社会を目指す一環としてスタートしていく。今後、いろいろな場所に展開していき、さまざまな事業者様の役に立ちながら、そこにいる人たちが便利で楽しくサービスを受けられるように尽力していきたい」と述べた。

キッチンカーなど店舗型モビリティ事業者向けの常設販売スペースを提供することで、利用者には新たなサービスとの出会いや発見、事業者には新たなビジネスチャンスの獲得が期待される。
メロウでは今回の出店を皮切りに、秋田市内を中心にTSAグループ主導による定常的な出店スペースの運営を開始していく予定だ。