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シェアサイクルサービス『メルチャリ』 福岡市で提供スタート

2018/3/15(木)

株式会社メルカリのグループ会社である株式会社ソウゾウは、福岡市でオンデマンドシェアサイクルサービス「メルチャリ」の提供を開始した。提供開始日の2018年2月27日にはキャナルシティにて記者会見が行われた。

[LIGARE vol.38 (2018.3.31発行) より記事を再構成]

福岡で展開するシェアサイクル三国志

「メルチャリ」第一弾の展開都市となった福岡市は、中国発の「mobike(モバイク)」に加え、「HELLO CYCLING」がAPAMANグループと「ecobike(エコバイク)」を2018年5月からサービスを開始するなどシェアサイクル事業が続々と参入するエリア。充実した都市機能がコンパクトに整い、坂道の少ないことから自転車で移動するのに適している一方で、野球やコンサートといったイベント開催時にはバスやタクシーなどの公共交通機関が逼迫しやすいという課題もある。「メルチャリ」は地域の民間企業に加え、個人宅や店舗の軒先などのスペースもポートとして活用する『ユーザー・地域参加型』のサービスを強みとして、新たなシェアサイクルサービスの構築を目指したい考えだ。「メルチャリ」は博多・天神・ウォーターフロントのエリアを中心に、サービス開始時点でのポート数は50、自転車は400台以上を予定しており、夏頃までにエリアの拡大と2000台程度の自転車の投入を予定している。

スマートフォン一つで完結。かんたん便利なシェアサイクル

「メルチャリ」はソウゾウが運営を担当し、フリマアプリ「メルカリ」のIDとも連携して、「メルカリ」のアカウントで簡単に利用ができる。使用する自転車は20インチ、3段ギア、日本製の非電動アシスト自転車。鍵はコネクティッド・ロックの開発および、関連サービスを手掛ける株式会社tsumugのスマートロックを搭載。使い方はアプリ内のマップに記載されている専用ポートで自転車を借りて、目的地近くのポートに返すだけ。鍵の解除にはアプリ内で発行されるQRコードを用い、レンタルから返却までスマートフォンのみで完結する。料金は4円/分で、乗った分だけ支払うシステムになっている。

メルチャリのアプリ画面。左はマップ上に表示されたポート。中央はQRコードを用いて鍵を解除する様子。


ユーザーと共に作り上げる「メルチャリ」

安心・安全面では自転車に内蔵されたGPSで常時自転車の駐輪場所を把握することに加え、カスタマーサポートによる監視と対応を365日実施。突然の故障やトラブルに対応し、地域の民間企業と連携してサポートトラックが放置・違法駐輪の自転車や故障車の移動・回収をすることで各ポートを常に最適な状態に保つ。さらにユーザー自身も運営に参加する仕組みがあり、ユーザーによる違反報告や自主的な放置自転車の移動などのアクションに応じで「メルチャリ」内で貯まるマイルや、メルカリポイントを付与する仕組みが導入される。アクション履歴やマイルの累積状況はアプリ上で随時確認することができ、ユーザー同士が日常的に運営を助け合うような仕組みを作ることで、「メルチャリ」はサービスをユーザーと共に作り上げていきたい考えだ。

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