みちのりHD・茨城交通 高萩市でダイナミックルーティングの実証実験実施
2021/4/12(月)
交通・観光事業グループの株式会社みちのりホールディングス(以下、みちのりHD)と、グループ傘下の茨城交通株式会社(以下、茨城交通)、茨城県高萩市の3者は3月23日、同市内で7月に開始する「ダイナミックルーティング」の実証実験について、協定を締結した。
ダイナミックルーティングは、AI(人工知能)を利用して、利用者の予約状況に合わせてバスの運行経路やダイヤを最適化する交通サービス。既存の固定バス停留所に加えて、システムの地図上に数多くの仮想停留所(バーチャルバス停=VBS)をきめ細かく設定することで、利用者が希望する乗降地点と時間への配車を可能にする仕組みだ。みちのりHDが展開するダイナミックルーティングは、利用希望者が専用アプリや電話で、希望する出発地と目的地などを指定して乗車予約すると、ほかの乗客の予約内容や道路混雑状況に合わせて、AIが最適な運行ルートやスケジュール(ダイヤ)を設定する仕組みを取る。システムには、米国発のトランジットテック、ビア・トランスポーテーションと、同社日本法人のビア・モビリティ・ジャパン株式会社のシステムを使用した。
実証実験は、対象エリアを段階的に広げ、2021年度内に高萩市内の既存路線バス運行エリアのほぼ全域に導入する予定だ。また利用実態を踏まえて、定時定路線のバスとダイナミックルーティングバスを組み合わせて運行する。
みちのりHDでは、グループ傘下の会津乗合自動車がダイナミックルーティングバスを導入しており、今回の高萩市内での導入が2社目。今後も、グループ各社で積極的な導入を計画していると述べている。
(出典:みちのりHD Webサイトより)