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日本マイクロソフト、8月27日からMaaS実現に向けた4つの支援策を開始

2019/8/30(金)

日本マイクロソフト(本社: 東京都港区)は8月27日、業種業態を横断した「モビリティ(移動)」にフォーカスし、利用者志向で革新的なサービスを提供するMaaSの実現に向け、MaaS Tech Japan等のパートナー企業との連携開始を発表した。AIやIoT等を活用した4つの支援策の通して、新たなビジネスの創出を図る。

1. MaaSリファレンスアーキテクチャーの提供

MaaSに必要となるシステム共通部分を定型化したリファレンスアーキテクチャーを8月27日から提供を開始する。MaaSに取り組む事業体や自治体が、リファレンスアーキテクチャーを活用することで、新規サービス開発期間、開発コスト、および運用コストを大幅削減(※1)できるともに、各社独自のモビリティサービスの開発、提供に集中することが可能になる。また、パートナー企業各社も、リファレンスアーキテクチャーにより、AIやIoTを活用した先進的なソリューションを短期間かつ低コストで提供できるようになる。

リファレンスアーキテクチャーでは、以下の内容を提供する。
・利用者がシームレスにさまざまな事業者サービスを利用できるようなユーザー認証の仕組み
・サービスAPI連携の仕組み
・利用ログの蓄積の仕組み
・MaaSアプリケーション サンプルコード(※2) 等

リファレンスアーキテクチャーは、MaaS領域における先進的なコンサルティングやプラットフォーム開発を提供するMaaS Tech Japan(本社: 東京都千代田区)の支援を受けて策定している。また、リファレンスアーキテクチャーを活用したMaaSプラットフォーム開発の面においても、連携予定だ。

2. MaaS 技術者育成プログラムの提供

MaaSサービス開発ができる技術者の育成を目的に、2019年9月より技術者育成プログラムを開始する。プログラムでは、MaaSのコンセプトから、AIやIoTをはじめとする先進テクノロジを活用したシステム構築や実装に至るまでの総合的なトレーニングを提供する。

3. 新規ビジネス開発支援

MaaSに関する新規ビジネス開発に向けて、AI人材育成プログラム「Flags!」と連携し、ビジネスハッカソンの実施や、技術支援、パートナーマッチングなどの面で支援を行う。

4. パートナー エコシステムの構築

業種毎に最適な方法で利用者のデジタルトランスフォーメーションを支援するパートナープログラム「Microsoft Partner Network for Industry (MPN for Industry)」の対応業種としてMaaSを追加し、マイクロソフトとパートナー企業が連携したMaaS普及のためのエコシステムの構築を目指す。MPN for Industryを通して、先に述べた3つの取り組みをパートナー企業にも展開し、MaaSを基盤とした新規ビジネス創出につながるエコシステムの充実を図る。

(※1)新規サービス開発期間5割削減、実装方式設計コストを7割削減。将来的な運用コストは5割削減見込み。
(※2)MaaSによる働き方改革を推進する利用シナリオを想定したPowerAppsによるOffice 365(予定表)と連携したMaaSアプリケーションのサンプルコードを提供する。

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