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三菱商事とENEOS、配送効率化事業推進に向け合弁会社設立に合意

2023/1/11(水)

同事業の配送ネットワークイメージ

三菱商事株式会社(以下、三菱商事)とENEOS株式会社(以下、ENEOS)は、ガソリンスタンド(サービスステーション 以下、SS)を拠点とした配送効率化事業の推進を目的とした合弁会社「JV」を設立することに合意した。1月5日付のプレスリリースで明かしている。
配送業界では、EC市場の拡大に伴い、消費者向けの宅配荷物量が増加し、ラストワンマイルにおける効率的なサービスの需要が高まっている。これらの需要に応えるためには、従来よりも最終配送拠点を増やして柔軟な配送体制を実現していくことが重要だ。

両社は、これまでも荷主やラストワンマイルにおける配送を担う配送パートナーと、共にSSを拠点とした配送オペレーションに関する実証を行ってきた。同事業では、ENEOSが全国に1万2000カ所超有するSSネットワークを荷物の一時保管、かつ最終配送拠点として活用する。これにより、最終配送拠点から配送先までの区間であるラストワンマイルを短縮し、配送の効率化を目指す。

HERE Technologies社による分析から、SSを荷物配送の最終配送拠点として活用することで、大型倉庫からの直接配送に比べて必要な走行距離が削減されることが示されている。このため、ドライバーの負荷および配送コストの低減につながる見込みだ。
また、SSは、車両のスムーズな出入りを前提として設計されており、物流拠点に適している。くわえて、既存のSSを拠点として活用することで、拠点整備にかかる追加費用を低減させることが可能になる。

さらに、両社は、2023年度から、高い宅配需要が見込まれる1都3県の100カ所のSSにおいて、事業化の可否を検証する大規模実証を行う。2025年度までには500~1000カ所のSSへ事業拡大を予定しており、2026年度から全国展開を含めた本格事業化を目指す。

ほかにも、両社は、実証による知見・データをもとに、荷主の配送管理システムと連携することで、SSを活用するラストワンマイル配送を円滑に推進するための配送ソリューションシステムアプリを開発・提供する。そして、配送業界のさらなる負担軽減や効率化を目指す。

なお、両社は、SSネットワークを活用した配送効率化事業の取り組みを通じて、ラストワンマイルにおける効率性向上への貢献、および低炭素化の促進を目指していくと述べている。

JV設立概要


(出典:三菱商事 Webサイトより)

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