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三菱ふそう、同社EVトラックの運用シミュレーションアプリを提供開始

2021/7/16(金)

「eTruck Ready App」

三菱ふそうトラック・バス株式会社(以下、MFTBC)は7月14日、運用シミュレーションアプリ「eTruck Ready App」の提供を日本・欧州で開始すると発表した。このアプリにより、同社のEVトラック「eCanter」のシミュレーションが可能になる。

物流事業者間では日々の配送業務におけるEVトラックの実用性や活用の可能性を正確に把握するニーズが高まっている。「eTruck Ready App」は、MFTBCの親会社であるダイムラートラック社が開発したものだ。AndroidおよびiOS端末で無料でダウンロードできる。実際の走行データを収集し、そのルートを「eCanter」で走行した場合を可視化したマップを提供する。

「eTruck Ready App」を使用するためには、専用ウェブサイトにて会社名や所在地などの基本情報を登録し、アカウントを作成する。アカウント登録が完了すると、フリート番号とPINコードが指定される。あとは、「eTruck Ready App」をモバイル端末にインストールし、フリート番号とPINコードを使用しログインすれば、ルート記録を開始できる。インターネットに接続している間は走行中のルートが記録され、後ほど分析することが可能だ。

なお、シミュレーションには、「eTruck Ready App」をインストールしたモバイル端末を検証対象のトラック内に置く必要がある。アプリは車両位置、速度、加速度、高度などのデータを走行中に収集し、その情報をクラウド上の「eTruck Ready System」に送信する。算出されたシミュレーション結果は、専用ウェブサイトを通じてフリート管理者が確認できる。

また、「eCanter」が1回の充電で通常の走行ルートをどの程度カバーできるのかについても、詳細な分析が可能だ。架装、外気温、積載量、アイドリング時間などを設定することで、より正確なシミュレーションができる。

MFTBCは、アプリから得られる知見が、車両の電動化を進めるユーザーの判断材料になることを期待しているという。「eCanter」の国内外の販売を強化し、カーボンニュートラルな輸送のさらなる推進を目指すと述べている。

電気小型トラック「eCanter」



(出典:MFTBC Webサイトより)

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