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第189回自動車基準調和世界フォーラムで猶野喬室長が副議長に

2023/3/16(木)

WP.29副議長を務める猶野室長(左上)
WP.29本会議の様子(右上)
AC.3議長を務める猶野室長(左下)
WP.29が開催される国連欧州本部(右下)

国連の自動車基準調和世界フォーラム(以下、WP.29)の本会議で、日本代表の猶野喬(なおのたかし)自動車局車両基準・国際課安全基準室長が欧州以外の国として初めて副議長を務めた。国土交通省が3月10日付のプレスリリースで明かしている。

日本は、WP.29において、自動車の安全・環境性能にかかる国際基準の策定等に積極的に参画している。これまでには、WP.29本会議傘下の分科会や専門家会議において、議長や副議長を務め、自動運転技術や運転支援技術のほか電動車にかかる国際基準策定等の議論をリードしてきた。

WP.29の本会議は、3月7日~9日に、スイス・ジュネーブで開催された。猶野室長は、同会議の就任挨拶の中で、アジア諸国等の新興国の声も反映させる真にグローバルな会議体への発展に努めるという抱負を語った。ほかにも、世界レベルでの交通安全とカーボンニュートラルへの一層の貢献、子どもや高齢者を含むすべての人に公平な車両安全対策の推進に努めるとも述べている。また、本会議は、エラリオ議長(イタリア)と猶野副議長のリードにより進められ、1958年協定に基づく国際基準(40項目)の改正が合意された。

さらに、WP.29本会議に合わせて、1998年協定に基づく執行委員会(AC.3)も開催された。同委員会では、猶野室長が2023年の議長として選出された。同委員会では、猶野議長のリードにより、日本が米国と協力して進めている水素燃料電池自動車に適用する国際基準改正案(大型車向け要件の拡大等)について、次回WP.29(2023年6月)での投票への期待が示された。ほかにも、日本が主導するものも含めた1998年協定に基づく国際基準(9項目)の改正等の進捗状況について審議が行われている。なお、国土交通省は、WP.29において、積極的にプレゼンスを発揮しながら、日本の技術を反映した自動車基準の国際調和を推進していくと述べている。



(出典:国土交通省 Webサイトより)

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