国交省、MaaS推進・脱炭素化も含めた第2次交通政策基本計画を策定
2021/6/1(火)
国土交通省(以下、国交省)は、2021年度から2025年度までの交通政策の基本的な方向性を示す新たな交通政策基本計画(第2次計画)を閣議決定した。5月28日付のプレスリリースで明かしている。
人口減少の進展や新型コロナウイルス感染症の影響、デジタル革命の加速、自然災害の激甚化・頻発化、グリーン社会の実現に向けた動きなど、社会情勢が大きく変化している。今回の基本計画は、人口減少やコロナ禍による交通事業の経営悪化など、交通が直面する危機を乗り越えるため、交通政策基本法(2013年法律第92号)に基づいたものだ。第2次交通政策基本計画では、今後の交通政策の柱として「誰もが、より快適で容易に移動できる、生活に不可欠な交通の維持・確保」「我が国の経済成長を支える、高機能で生産性の高い交通ネットワーク・サービスへの強化」「災害や疫病、事故など異常時にこそ、安全・安心が徹底的に確保された、持続可能でグリーンな交通の実現」の3つを基本的方針と定めた。地域公共交通の維持・確保、MaaS やバリアフリー化の推進、公共交通・物流分野 のデジタル化、徹底した安全・安心の確保、運輸部門における脱炭素化等に、多様な主体 の連携・協働の下、あらゆる施策を総動員して全力で取り組むという。
基本方針には、それぞれ3~4の目標を設定しており、目標ごとに主な数値目標も設定している。具体的には、「地域が自らデザインする、持続可能で、多様かつ質の高いモビリティの実現」では、地域公共交通計画の策定件数を618件(2020年度)から1200件(2024年度)、新たなモビリティサービスに係る取り組みが行われている地方公共団体の数を197件(2020年)から700件(2025年)に増やすことを目標と定めている。
(国土交通省 基本方針概要へのリンク :https://www.mlit.go.jp/report/press/content/001406351.pdf より引用)
(出典:国土交通省 Webサイトより)