今回のサービスのコンセプトは、生活を支えるモビリティサービスをワンパッケージでの提供することだ。MONETは、これまで40以上の事業者と連携して移動に関する課題解決や新たな価値創出に取り組んできた。今回のサービスは、これらの取り組みの実績やノウハウを基に開発したという。まずはオンデマンドバスと移動診療車を活用したモバイルクリニックに対応し、今後MONETの知見や各地での取り組み実績を生かした多様なサービスを追加する他、「MONET コンソーシアム」の加盟企業などと連携して、新たな機能を追加する予定している。

今回のサービスでは、車両を活用した各種サービスの提供に必要な管理者システムやドライバー向けアプリ、架装車両などを提供する。これに合わせて、ユーザー向けのスマートフォンアプリ「MONET」（以下、「MONET アプリ」）もApp Store、およびGoogle Playで提供予定だ。
MONETアプリは全国共通のアプリのため、ユーザーは、例えば居住する地域のモバイルクリニックと旅行先のオンデマンドバスのサービスを、一つのアカウントで利用することができる。また、事業者は、MONETが提供する管理者システムで車両を各種サービスに割り当てることができ、時間帯や曜日によって各車両の用途を変更し、車両の稼働率の向上や遊休時間の削減につなげることが可能だ。

MONETは、医療・行政MaaS などのサービスの移動の取り組み以外にも、MaaSのシステム開発用に各種API を提供する「MONET マーケットプレイス」の運営や、東広島市で自動運転車を用いた小売MaaSの実用化に向けたプロジェクトを手掛けている。これらの取り組みで培った知見をMONETアプリに生かして、今後も事業者によるMaaSの導入を促進することを目指すと述べている。