NearMe帯広シェア乗り、国交省「交通空白解消」プロジェクトに採択 TKタクシーと連携
2025/8/25(月)
AI活用型シェア乗りサービスを展開するNearMeは、北海道帯広市でTKタクシーと連携して提供するサービスが、国土交通省の2025年度『「交通空白」解消等リ・デザイン全面展開プロジェクト』に採択されたと発表した。昨年度に続く採択となり、今後は日常の幅広い移動ニーズに応える「地域の足」として、サービスの本格展開を目指す。
全国的に少子高齢化や公共交通の縮小により「交通空白」地域の拡大が課題となる中、北海道帯広市でも地域住民の移動手段確保が問題となっている。こうした背景のもと、国交省は地域交通の課題解消を支援する『「交通空白」解消等リ・デザイン全面展開プロジェクト』を推進しており、今回、NearMeとTKタクシーが連携して展開するシェア乗りサービスが採択された。
両社は2024年度にも同プロジェクトに採択されており、帯広市内で保護者の送迎負担を軽減する「部活コミタク」や、夜間の移動を支援する「夜のコミタク」といった、地域のニーズに寄り添った実証事業を実施してきた実績がある。
今回の採択を受け、これまでの限定的な利用シーンでのサービス提供から、日常の幅広い移動ニーズに応えるサービスへと進化させる方針だ。利便性の向上や対象エリアの拡大も視野に入れ、より身近な移動手段としての定着を図る。
なお、NearMe独自のAIルーティング技術は、国土交通省が別途実施する「リアルタイム相乗りタクシーマッチング」の実証調査業務にも採択されている。同社は今後も自治体や交通事業者との連携を強化し、持続可能な移動環境の実現を目指すとしている。