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NECら、複数台ロボット動作プランをAIで自動生成する実証実施

2023/11/14(火)

複数台ロボットイメージ(上)
同ソリューションの
システム構成(下)

矢崎総業株式会社(以下、矢崎総業)と日本電気株式会社(以下、NEC)は11月9日、ワイヤーハーネス※製造において、複数台ロボットの動作プランをAIで自動生成する実証実験の実施を発表した。
※ 自動車の電気・電子機器間をつなぎ、自動車内の電力供給および情報伝送を行う製品(プレスリリースより)
同実証は、「NEC デジタルロボット動作計画ソリューション」を活用したものだ。両社は、同実証により、技術者が従来40日を要していたティーチング(産業用ロボットの動作プランを作成する作業)を不要化し、AIにより1日で動作プランを自動生成できることが確認している。さらに、生産速度を高めるための動作プランをAIが試行錯誤し、製造工程にかかる時間の約10%短縮を実現した。

また、両社は、同実証の結果を受け、10月より、ワイヤーハーネスの量産に向けて試験を実施し、2025年7月の実導入を目指す。ワイヤーハーネスの複数品種製造に対応し、複数台ロボットの動作プランを自動生成するソリューションの本格活用は、国内初となる(発表日時点。NEC調べ)。

なお、矢崎総業は複数台ロボットを活用し、変種変量生産への柔軟かつ迅速な対応を推進。動作プランを自動生成するAIと生産計画や実績データを連携させ、エネルギー消費の予測や計測を可能とし、カーボンニュートラルの実現に貢献するという。一方、NECは、2024年に同ソリューションの製品化を目指すと共に、製造現場におけるデジタルツイン実現により、安定生産と品質向上に貢献する。さらに、人手不足や技術伝承の課題解決に向け、同ソリューションをグローバルに展開していく予定だと述べている。

(出典:NEC Webサイトより)

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