日本交通ら、「GO Reserve」と「GO Crew」稼働開始
2023/3/9(木)
株式会社Mobility Technologiesと、日本交通株式会社(以下、日本交通)は、アプリ注文のみを受け取る車両「GO Reserve(ゴーリザーブ)」と、そのための乗務員「GO Crew(ゴークルー)」を順次稼働する。3月7日付のプレスリリースで明かした。
同取り組みの目的は、喫緊の課題となっている都市圏でのタクシー供給不足を解消し、タクシー利用の利便性向上を図ることだ。同時に、慢性的なハイヤー・タクシー業界の人手不足解消と、需給バランスに応じた効率的な運行を実現する。新しい形で乗務員雇用の間口を広げ、現代社会で広がる多様な働き方を求める潮流に応じた柔軟な働き方を提案するという。また、「GO Reserve」と「GO Crew」は、日本交通の子会社である株式会社ハロートーキョーで雇用・運行管理の上、3月7日から順次稼働を開始する。年末までに約30台、90名の体制で、東京23区・武蔵野市・三鷹市を営業予定だ。これにより、業界の人材不足解消・遊休車両の活用による供給量の確保を行うことで、多様化する働き手の受け皿となる社会的意義の追求、および業界活性化を目指す。
くわえて、「GO Reserve」では、目的地入力済みのキャッシュレス注文など、「GO」からの一部注文のみを受ける。「GO Crew」は、二種免許取得済みのパートタイム乗務員だ。両社は、短時間勤務で副業も可能なパートタイム形態にすることで、これまでタクシー業界特有の隔日勤務という働き方がネックとなってタクシー乗務員にマッチせずにいた人にも訴求できるようになることを期待しているとのことだ。
さらに、営業対象をアプリ注文の一部に限定することで、運転は得意でも都度ルートを考えながら走行することに自信がない人や、利用者を街中で探す流し営業や歩合制という働き方に不安を感じる人も働くことができる。両社は、同取り組みによって、まずは東京都内で供給側の教育・管理・運用の検証、乗車するユーザーの乗車体験検証を行うほか、全国の主要都市でも展開を検討していく予定だと述べている。