西鉄とLINE FukuokaがDX推進で連携 まずは定期券販売所の混雑解消から
2021/2/16(火)
西日本鉄道株式会社(以下、西鉄)とLINE Fukuoka株式会社(以下、LINE Fukuoka)は、2月16日に「LINEを活用した西鉄グループのDX推進に関する連携協定」を締結した。
LINE Fukuokaは、LINEの国内第二拠点として2013年に設立。市民・自治体・企業と取り組む「LINE SMART CITY FOR FUKUOKA」では、その主な取り組みである「福岡市LINE公式アカウント」の登録数が175万人を超えるなど、福岡市民の暮らしに根付いたサービスの提供を行っている。また、日本全国の行政DXの推進を目的に、「福岡市LINE公式アカウント」の開発知見を共通の課題を持つ自治体にも広げていくため、無償でソースコードを提供する取り組み「LINE SMART CITY GovTechプログラム」の全国展開もスタートした。
今回発表した連携協定の締結で、西鉄グループとLINE Fukuokaは、福岡に住む人の暮らしをより便利で豊かにすることを目標に掲げ、LINEを活用した西鉄グループ各事業のDX推進に取り組む。なお、LINE Fukuokaが民間企業と包括的な連携協定を締結するのは初の試みだ。
両社は今回の提携を通じ、日本トップクラスのスマートシティの実現を目指すとしている。
■定期券販売の混雑をLINEで解消
連携協定に基づく具体的な第一弾の取り組みとして、3月1日から定期券発売所における混雑解消施策の「LINEで順番待ち」を実施する。新年度・新学期前後に発生する定期券発売所の混雑は、公共交通事業者などにとって長年の課題だ。特にコロナ禍における3密回避のためにも早急な対応が必要不可欠となっている。そこで、LINEを活用して受け付け番号を発行し、待ち行列の解消や待ち時間の有効活用につなげる。
実施場所は天神定期券発売所で、西鉄電車・西鉄バスの定期券(一部券種を除く)を対象にして行う。
▼利用方法▼ まず西鉄電車、または西鉄バスのLINE公式アカウントを「友だち追加」する。 その後、LINE公式アカウントで「LINEで順番待ち」を選ぶと、受け付け番号が発行され、順番になるとLINEで呼び出しの通知が届く。また、番号の発行に合わせ、定期券販売所周辺の店舗で利用ができるクーポンが発行される。