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日産、新開発電動パワートレイン「X-in-1」試作ユニット公開

2023/3/13(月)

公開した試作ユニット

日産自動車株式会社(以下、日産)は3月9日、EVとe-POWERの主要部品を共用化し、モジュール化した新開発電動パワートレイン「X-in-1」の試作ユニットを公開した。

日産は現在、モーター、インバーター、減速機の3つの部品をモジュール化したEV用の「3-in-1」を開発。また、モーター、インバーター、減速機にくわえて、発電機、増速機の5つの部品をモジュール化したe-POWER用の「5-in-1」を開発している。

「X-in-1」では、主要な駆動部品の共用化と、ユニットのモジュール化による生産効率の向上により、パワートレイン コストを2019年比で約30%削減した。e-POWERにおいては、2026年までにエンジン車と同等の車両コストを目指す。さらに、ユニットの小型化と軽量化により、車両の走行性能や音振性能を向上している。ほかにも、重希土類の使用を1%以下(磁石重量比)まで削減した新開発のモーターを採用。駆動部品や制御技術を共用することで、魅力的な運転体験を提供するという。

なお、日産は、長期ビジョン「Nissan Ambition 2030」において、2030年度までに19車種のEVを含む27車種の電動車を導入することを目指している。くわえて、市場ごとに最適な電動車両を最適なタイミングで投入することで、日産の電動車ならではの高い価値を幅広いユーザーへ届けると述べている。

■日産 パワートレイン開発を統括する専務執行役員 平井俊弘氏のコメント
日産は早期にEVを市場投入し、実際にEVを使用されているお客さまの声を聞くことで、電動化技術を進化させてきました。また2016年にEV技術を生かして誕生したe-POWERはモーターのみで100%駆動する日産独自のパワートレインであり、EVと同様の走る楽しさを提供します。「X-in-1」の主要部品である、モーターおよび発電機、インバーター、減速機および増速機は、それぞれ同一の生産ラインでEV用とe-POWER用が混流生産可能な設計としています。現在開発を進めている「X-in-1」には、こうした日産の電動化技術の開発や生産のノウハウが最大限生かされています。今後も電動車両だからこそ実現できる新たな価値を創造し、より多くのお客さまにEVやe-POWERを通じて「e-4ORCE」や「e-Pedal」に代表される100%モーター駆動ならではの魅力をお届けしていきます




(出典:日産 Webサイトより)

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