日産は、オンデマンド配車サービス「なみえスマートモビリティ」の実証実験を2020年度に開始した。同実証の目的は、地域活動の基盤となる公共交通網として、浪江町に暮らす、関わる、訪れる、全ての人に向けたモビリティサービスの実現と同サービスの持続可能な事業化だ。

同社は、約3年にわたる実証実験で、乗降箇所や予約方法の拡充、AIを使ったルート選定を導入している。ほかにも、連携協定を締結するパートナーとともに人の移動と物流の双方の効率化を図る貨客混載などの検証を行うなど、地域のニーズに根差したサービス向上に取り組んできた。




また、同社は、今回の有償化で、運賃を伴うサービスへの利用者や地域の受容性を検証する。同時に、今後のサービス拡充も含めて、人口密度の低い地域でも持続可能なモビリティサービスの事業化スキームを構築していく予定だ。

なお、車両運行を行う交通事業者である、有限会社観光タクシー、東北アクセス株式会社、株式会社常交タクシーの3社は、有償化サービスを行うにあたり、道路運送法第21条の許可(2022年12月2日)を受けている。



(出典：日産 Webサイトより)