ニュース

日産、EVを活用した災害時の電力供給で横浜市と協定結ぶ

2020/1/15(水)

横浜市役所で行ったEVからの給電デモ(写真は小林副市長)

日産自動車株式会社(以下、日産)は、横浜市と神奈川日産自動車株式会社、日産プリンス神奈川販売株式会社の4者で、1月14日に「災害時における電気自動車からの電力供給の協力に関する協定」を締結したと発表した。この協定により、横浜市の災害時の電源確保のため、電気自動車(EV)の蓄電機能を活用していく方針だ。
横浜市は、脱炭素化の実現に向けた「Zero Carbon Yokohama」を掲げ、低炭素型次世代交通の普及促進や、EVを非常用電源として活用する体制の整備に取り組んでいる。日産自動車でも、日本が抱える環境負荷低減や災害対策等の課題を解決するため、平成30年5月に発表した、EVを活用した日本電動化アクション「ブルー・スイッチ」を推進している。こうしたEVを非常用電源として活用する取り組みに両者が賛同し、今回の連携締結に至った。など、日産自動車にとって、今回の横浜市との「災害連携協定」は、全国で18件目の自治体・企業との災害協定締結となる。

■主な協定内容

この協定は、EVの蓄電機能を活用することで災害対策を強化し、大規模な災害から市民の生命、身体及び財産を守ることを目的としている。主な内容は下記のとおり。

(1) 災害時に、日産自動車及び日産自動車販売店のEVを各区役所へ貸与※1(下図内) (2) 災害時に、日産自動車及び日産自動車販売店の急速充電スタンドの使用※1(下図内) (3) 日産自動車グローバル本社で帰宅困難者へEVを活用した電力供給
協定内容のイメージ図

協定内容のイメージ図


■「日産リーフ」からの電力供給イメージ図(参考例)

EVは蓄電池を搭載しており、例えば日産自動車のEV「日産リーフ」は外部給電器※2を使用することにより、電気機器へ給電できる機能を備えている。日産によると、日産リーフ(62kwh)の場合、一般家庭約4日分の電力供給が可能になるとのこと。

※2 外部給電器:EV・プラグインハイブリッド自動車・燃料電池自動車から取り出した直流の電気を、家庭用電気機器で利用できるよう交流電気に変換する装置。
「日産リーフ」からの電力供給イメージ図(参考例)

「日産リーフ」からの電力供給イメージ図(参考例)


get_the_ID : 43971
has_post_thumbnail(get_the_ID()) : 1

ログイン

ページ上部へ戻る