NTTら、自動運転向け通信安定化ソリューション提供 IOWN技術活用
2025/10/15(水)
NTTドコモビジネス(旧、NTTコミュニケーションズ)と、NTTは10月8日、IOWN技術を活用し、自動運転車両など移動しながら安定した通信を必要とするモビリティ向けの通信安定化ソリューションの提供開始を発表した。
同ソリューションでは、自動運転車両と遠隔監視システム間を複数回線でのマルチパス接続を行うとともに、無線品質の変化を先回りで予測し、マルチパスを制御することで遠隔監視の映像が途切れるリスクを抑制した通信環境を提供するという。
さらに、同ソリューションでは、データ連携システムを用いることで、走行データや車載センサーの検知情報、AI画像解析の結果などの複数データをリアルタイムに遠隔監視システムへ連携することが可能だ。これらの技術を組み合わせてパッケージ化することで、自動運転の社会実装をめざす自治体などで、導入時のリードタイム短縮を図り、より容易に最先端の通信技術を利用することができるとのことだ。
なお、両社は、自動運転の社会実装の推進を図るだけでなく、建設機械やロボットなど、移動しながら通信を必要とする他のユースケースでの活用にも取り組むことで、建設現場、工場、倉庫などにおける遠隔操作や自動化を実現し、人手不足や作業の安全性確保などの課題解決に貢献していくと述べている。

ソリューションの構成イメージ
(出典:NTTドコモビジネス Webサイトより)