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NTT comら、踏切内AI滞留検知システムを活用した実証開始へ

2023/8/31(木)

同実証イメージ

関東鉄道株式会社(以下、関東鉄道)らは8月29日、「踏切内AI滞留検知システム」を活用した踏切事故の未然防止に向けた実証検証をを2023年9月1日より開始すると発表した。

今回の取り組みは、関東鉄道、株式会社コシダテック、株式会社ヤシマキザイ、NTTコミュニケーションズ株式会社(以下、NTT Com)の4社で取り組む。実施場所は、関東鉄道・常総線の海老原踏切道(茨城県守谷市、守谷駅~新守谷駅間)だ。

また、同システムは、踏切付近に取り付けた市販のネットワークカメラの映像を、5Gネットワークで「docomo MEC」に伝送しVAE※1や背景差分技術※2を活用してAIにより解析。これにより、線路内に滞留する物体を大小問わず高精度かつリアルタイムに検知する。物体を検知した場合、施設管理者へアラート通知するという。

※1 変分オートエンコーダ(Variational AutoEncoder)の略語。訓練データの特徴を学習し、似たような画像を作成する生成モデルの一種。
※2 移動物体の検出方法の1つ。 事前に用意した背景画像と、入力画像の差分を計算することにより移動物体を検出することが可能。(プレスリリースより)

さらに、同システムでは、取得した映像をリアルタイムに「docomo MEC」へ伝送し一定期間蓄積するため、遠隔地からの現場確認用カメラとしても活用することができる。検証期間は2023年9月1日~2024年3月31日の予定だ。

なお、4社は、同システムの有効性を確認するとともに、線路内に滞留する物体を検知した場合に接近する列車の運転士にアラート通知する機能などシステム改修を図る。その後、鉄道各社への同システム導入に向けた提案を行うという。また、同システムを構成する技術を応用し、線路内への鳥獣侵入、ホームからの転落、駅構内の異物などを検知可能とすることで、鉄道運行の適切化や駅構内の安全対策に貢献すると述べている。

(出典:NTT Com Webサイトより)

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