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NTT東日本ら、ローカル5G等を活用した遠隔型自動運転の実証開始

2024/11/27(水)

ティアフォー社製
minibus

東京都狛江市(以下、狛江市)、東日本電信電話株式会社(以下、NTT東日本)、株式会社ティアフォー、株式会社マップフォー、一般財団法人計量計画研究所、株式会社unerryで構成されるコンソーシアムは、総務省令和5年度補正予算「地域デジタル基盤活用推進事業(自動運転レベル4検証タイプ)」で、2024年4月から、ローカル5G等を活用した遠隔型自動運転の実証を進めていることを発表した。

同実証の目的は、歩行者や自転車、バイクなどさまざまな交通手段が行き交う環境下において、遠隔型自動運転バスおよび道路に設置したスマートポール※の適用性を検証し、さまざまな交通手段と共存したモビリティサービスの構築だ。

※ 路側に設置された電柱に、ローカル5Gアンテナおよび基地局、Wi-Fiアクセスポイントにくわえ、3次元レーザレーダ(LiDAR)およびカメラ、遠隔型自動運転バスと共通の3次元地図、処理装置を搭載し、自動運転車両および遠隔監視拠点との情報送信、NTT東日本拠点でのデータ蓄積および解析を閉域接続で行うシステム。(プレスリリースより抜粋)

具体的な実証内容としては、「小田急線和泉多摩川駅と多摩川住宅間を結ぶ約5㎞の区間において、ティアフォー社製Minibusを用いた自動走行実証(自動運転レベル2)」、「自動運転レベル4の実装に向けた公道に敷設したローカル5G等の無線通信を活用して遠隔監視拠点との映像・音声通信の検証」を行う。

さらに、スマートポールの活用による交通状況を先読みした走行の実証として、「道路上に設置したスマートポールにて取得したセンサー情報やカメラ映像を、ローカル5G等の無線通信で自動運転バスや遠隔監視拠点へ配信することによって、交通状況を先読みした走行の実証」も行うという。具体的なケースとしては、通信混雑する駅前ロータリーにおける進入・発進の支援や、信号の無い横断歩道における見通し外の車両や歩行者の認知支援、信号あり交差点における右折支援について実証する。

なお、NTT東日本は、狛江市をパイロット地域とし、地域公共交通会議等を通じて交通事業者や住民の理解を促進し、2027年度の社会実装をめざすという。また、このモデルを他自治体へ展開し、乗務員不足などの地域交通課題の解決をはかると述べている。

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